研究概要 |
本年度は,以下の項目について研究成果が得られた.なお,本年度は終了年度なので,報告書(冊子体)の作成も行った. ●盆栽について: (1)昨年度開発の根のモデルのプロトタイプをインプリメントし,動作を確認した. (2)葉の形状と葉序のデータベースを作成した.これにより,樹種の表現が容易になる. (3)葉脈を考慮した葉のモデリング法の開発と,枝先の詳細なモデリングについて検討を深めた. ●陶芸について: (1)釉薬の垂れのモデルの開発を行い,これをインプリメントし,表面張力や垂れの揺らぎが表現できることを確認した. (2)粒子ベースの粘土モデルの改良を行い、可塑性が表現可能であることを確認した. (3)釉薬のレンダリング法として散乱モデルを用い,その効果を確認した. ●水墨画について: (1)水墨画調画像の生成について、新たな表現対象である山岳のレンタリング法のプロトタイプを開発した.白描法の実現と,陰影付けに関する検討を行った. (2)筆から紙への移動モデルのついて改良を行った。 (3)墨のモデルの改良のため,水彩絵の具の振る舞いとの比較検討を行った. これらの研究成果により,自然物・現象のビジュアルシミュレーション技術の新しい応用分野として,インタラクティブな芸術的感性活動を支援するアミューズメントシステムがあることを示せたと考える.
|