研究課題/領域番号 |
08458148
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
渡辺 興亜 国立極地研究所, 研究系, 教授 (60111861)
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研究分担者 |
古川 晶雄 国立極地研究所, 研究系, 助手 (70261120)
東 久美子 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (80202620)
本山 秀明 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (20210099)
神山 孝吉 国立極地研究所, 研究系, 教授 (70135507)
藤井 理行 国立極地研究所, 北極圏環境研究センター, 教授 (20125214)
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キーワード | エアロゾル / 地球環境指標 / 堆積過程 / 変態 / 氷化 / 降雪 / 積雪 / 層構造 |
研究概要 |
エアロゾル及び降雪・積雪試料の時空間解析を行った。以上はエアロゾル、降積雪の時空間特性を明らかにし、エアロゾル起源物質の雪氷層への定着化過程を雪氷コア中へのシグナル形成機構として検討するためである。参考資料として降水の解析を行い降雪、降水の差異を検討した。特に降水中の金属元素や主要化学成分の濃度変動を解析し、大気中での降水と大気に含まれる金属元素と主要化学成分の相互関係を明らかにした。そして、降水及びエアロゾル中の金属元素の輸送過程の解明を行った。金属元素が降水に取り込まれる過程には、降水が降下する前に取り込まれるRainoutと降水が降下中に取り込むWashoutの2種類があり、主としてRainoutによって降水中に最初から溶け込んでいた金属元素は降水の経過時間とともに降下量が大きく変化せず、主としてWashoutによって降水の降下時に取り込まれた量が多かった金属元素は降下量が減少したことが明らかになった。以上の結果から降水中に含まれる金属元素の移送過程の特徴が明らかとなり、その過程の違いによって金属元素が分類できた。 以上の結果を取りまとめエアロゾル、降雪、積雪試料の形態別データファイルを作成する。
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