研究課題/領域番号 |
08458220
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所 (30156195)
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研究分担者 |
木村 信也 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (70273703)
鍋島 建太郎 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60294120)
田中 誠司 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (50263314)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | 細胞周期制御 / サブトラクション / cDNAライブラリー / 細胞増殖 / ギャップジャンクション / チェックポイント / MITF / Metastasis |
研究概要 |
哺乳動物細胞および酵母より細胞増殖を制御する以下に列挙するような新しい遺伝子を単離した。それらを機能解析したところ以下の諸点が明らかになった。1.細胞増殖を制御する新しい遺伝子を効率良く単離するために、高品質な差分化cDNAライブラリーを作製できる技術を開発した。それを用いてウサギ破骨細胞特異的に発現している遺伝子群を包括的に単離した。さらに、マウスのMITFの転写標的遺伝子についても多数単離した。その中の一つであるGranzyme B遺伝子が実際にMITF転写標的であることを多方面から証明した。 2.マウスのメラノーマの間(BL6-F10)の差分化cDNAライブラリーから単離したコネキシン26がF10に筋肉注射によってさえ肺に転移するBL6レベルの強い浸潤・転移能を付与することを見出した。3.初代培養細胞でのみ発現している遺伝子群を差分化cDNAライブラリー作製により多数単離し、そのうちルミカンが実際にK-rasとv-srcの癌化に対する抑制機能を有することを証明した。4.哺乳動物細胞のG1/S期での転写誘導に重要な役割を果たすE2F蛋白質の転写制御機構について、cdc2遺伝子とHsMCM遺伝子を用いて解析した。5.分裂酵母のrfc3+遺伝子の温度感受性変異株を数株単離し、それらの一つであるrfc3-1変異を用いて詳細な解析を行った結果、Rfc3はDNA複製だけでなく、DNA複製チェックポイントとDNA損傷チェックポイントにおいても重要な機能を持つことを明らかにすることができた。6.出芽酵母のNIK1は発現がG1/S期でピークを持つ細胞周期性振動を繰り返が、これがG2/M期遷移の制御のみでなく、S期開始制御も行うことを我々は新たに見出したので、その分子制御機構を詳しく解析した。
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