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1997 年度 実績報告書

形成外科手術支援システムにおける奥行き画像生成・重ね合わせ表示方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08458292
研究機関大阪市立大学

研究代表者

濱 裕光  大阪市立大学, 工学部, 教授 (20047377)

研究分担者 柳原 圭雄  大阪市立大学, 工学部, 助教授 (70182376)
キーワード仮想現実 / 手術支援 / 奥行き再構成像 / X線画像 / 医用画像処理
研究概要

患者と再構成画像との重ね合わせを利用した手術支援システムの開発を行うために、奥行き断層像を高速に作成する方法と視線情報から奥行きを正確に計算する方法を開発した。
複数の撮影像から奥行き画像の簡便な再構成法を開発した。この方法の基本的な考え方は、対象物の奥行きの差が画像のずれに対応すること、すなわち同じずれ量をもつ対象物は同じ奥行きに位置することに基づき、得たい奥行きに対応するずれ量の分だけ画像をずらしながら多数枚の画像を重ね合わせることにより一定の奥行きの像を強調するというものである。この方法は重ね合わせ処理を一般に高速に行うことができる。このことが現場での利用を考えた場合の大きな利点である。
術者の使用時の容易さを考え、奥行き断層像をHMDにより術者に提示するために視線情報を使って表示画像を制御する方法を開発した。視線情報を得るために黒目と白目の境界を検出する装置を利用した。装置より得られるパラメータより術者が見ている方向ならびに注視している奥行きを計算した。しかし、人の眼は四六時中細かく動いておりため、その動きを吸収するための仕組みをハードレベルとソフトレベルの双方で検討し、人の眼の大局的な動きを捉える方法を開発した。これらの方法を複数の計算機を組み合わせることにより高速かつ効率的な動作システムとして実現した。システム全体はコンパクトであり、かつ複数に分割できるため、設置場所が限られた空間でも設置することができる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 柳原圭雄: "均一濃度ファントム画像によるPET画像の賦活部位抽出法" 電子情報通信学会論文誌D-II. J79DII・11. 1977-1979 (1996)

  • [文献書誌] 白幡園子: "視覚情報からの奥行き断層画像の表示に関する研究" 平成9年電気関係学会関西支部連合大会号. G16-7 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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