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1996 年度 実績報告書

アミノ多糖の生体活性効果の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08459017
研究種目

基盤研究(B)

研究機関鳥取大学

研究代表者

南 三郎  鳥取大学, 農学部, 助教授 (70032307)

研究分担者 田中 吉紀  鳥取大学, 医学部, 教授 (70029809)
指輪 仁之  鳥取大学, 工学部, 助教授 (20205884)
斎本 博之  鳥取大学, 工学部, 助教授 (20186977)
重政 好弘  鳥取大学, 工学部, 教授 (00032029)
岡本 芳晴  鳥取大学, 農学部, 助手 (50194410)
キーワードアミノ多糖 / キチン / キトサン / 生体防御 / 補体活性 / 多形核白血球 / 化学発光 / 肉芽形成
研究概要

1)キチン質製材の開発:キチンに関してはイカ甲より抽出したβ-キチンを懸濁させ、凍結乾燥によってスポンジ状物を作製した。また、キチンドープをポリエステル不織布に含浸させ、キチン・ポリエステル不織布複合体を作製した。キトサンに関してはカニ殻より抽出したα-キチンを濃アルカリ液で処理し、脱アセチル化度82%のキトサンに変化させ、さらに酢酸溶液中に溶解後、凝固槽で紡糸し、その糸をミキサ-処理によって綿状物を作製した(重政、斎本、指輪)。
2)キチン質製材の獣医臨床への応用:スポンジ状物は組織埋植あるいは被覆材として、キチン・ポリエステル不織布複合体は人工皮下組織、人工靱帯、人工横隔膜、人工関節嚢として、綿状物は組織埋植あるいは被覆材として牛、馬、犬および猫に応用した。その効能は肉芽組織の形成促進を主体とする創傷治癒促進効果、ヘルニア、突球、関節炎などの治療手技の簡便化が可能となり、創傷治療剤としてのキチンおよびキトサンの応用意義を明らかにした(南、岡本)。
3)創傷治癒促進効果の機構解明:キチンによって誘引される滲出液にFGF因子、IL-1およびPGE_2が存在することを証明した(田中、谷川)。また、キチンおよびキトサンは多形核白血球の遊走因子であり、かつ多形核白血球の化学発光能を刺激することを明らかにした(南、岡本)。また、この反応は補体副経路の活性を介したC5aがトリッガ-となることを明らかにした(南、岡本)。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Yoshihiro SHIGEMASA: "Evaluation of different adsorbance ratios from infrared spectroscopy for analyzing the degree of deacetylation in chitin" Int.J.Biolog.Macromol.18・3. 237-242 (1996)

  • [文献書誌] Saburo MINAMI: "Chitosan-inducing hemorrhagic pneumonia in dogs" Carb.Poly.29・3. 241-246 (1996)

  • [文献書誌] Saburo MINAMI: "Chitin induces type IV collagen and elastic fiber in implanted non-woven fabric of polyester" Carb.Poly.29・4. 295-299 (1996)

  • [文献書誌] 岡本芳晴: "キトサン製剤の牛の創傷治療効果" 日獣会誌. 49・1. 22-24 (1996)

  • [文献書誌] 中出哲也: "天然多糖β-キチンの犬の創傷治癒促進効果" 日獣会誌. 49・4. 249-252 (1996)

  • [文献書誌] Yoshinori TANAKA: "Effects of chitin and chitosan particles on BALB/c mice by oral and parenteral administration." Biomaterials. 18(in press). (1997)

  • [文献書誌] Takashi Mori: "Effects of chitin and its derivatives on the proliferation and cytokine production of fibroblat in vitro" Biomaterials. 18(in press). (1997)

  • [文献書誌] 南 三郎: "乳汁食細胞に及ぼすキトサン乳槽内投与の効果" 日獣会誌. 50(印刷中). (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2018-02-02  

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