研究課題/領域番号 |
08459019
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安田 源 広島大学, 工学部, 教授 (00028200)
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研究分担者 |
井原 栄治 広島大学, 工学部, 助手 (90243592)
白浜 博幸 広島大学, 工学部, 助手 (60127660)
玉井 久司 広島大学, 工学部, 助教授 (40106802)
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キーワード | ポリメチルメタクリレート / ステレオコンプレックス / 吸着 / 直接染料 / 炭素繊維 / デプシペプチド / 生分解性 / 環状カーボネート |
研究概要 |
希土類錯体による単分散高分子量ポリマーの合成 [(SiMe_3)_3C]_2Ybを重合開始剤として使用しメチルメタクリレートの重合を行ったところ、分子量が30万以上で97%以上のアイソタクチシチ-を有する分子量分布が1.1に達するポリマーが得られた。既に合成に成功している高分子量シンジオタクチックポリ(MMA)と混合することによりステレオコンプレックスが生成し、シンジオ:アイソ体の比率が2:1のときに最大収率が観測された。またそれぞれのホモポリマーの融点は200℃以下であるのに対しステレオコンプレックスは230℃に達し、良好な物性が期待できる。 高いメソポア率を有する活性炭繊維の製造 Y(acac)_3を0.3wt%混合したピッチを繊維とした後に、水蒸気賦活を行うと孔径が20Å以上のメソポアが発達した炭素繊維が得られた。この繊維を用いて染料の吸着を行ったところ、酸性染料は分子量の大きさによらずこの活性炭繊維で吸着を行っても特徴は出なかったが、直接染料では直線状巨大分子であるダイレクトブラック19やダイレクトイエロ-12が容易に吸着することが判明した。 新しい生分解性ポリマーの合成 アラニン及びリジン由来のデプシペプチドとラクトンとの共重合を有機金属触媒で行い得られたポリマーの酵素分解並びに活性汚泥による生分解性を調べた結果、ラクトン成分が85-70%の時のポリマーが最も良好な分解性を示した。さらに光学活性な1-メチル及び1,3-ジメチルカーボネートとカプロラクトンの共重合体を合成し、生分解性を調べた結果、やはりラクトン成分が85-70%の時に良好な生分解性が観測された。
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