研究課題/領域番号 |
08459024
|
研究機関 | 名古屋商科大学 |
研究代表者 |
小松 昭英 名古屋商科大学, 商学部, 教授 (70234870)
|
研究分担者 |
小原 重信 千葉工業大学, 工学部, 教授 (00233601)
西尾 雅年 千葉工業大学, 工学部, 教授 (80228155)
進藤 昭夫 名古屋商科大学, 商学部, 教授 (60308830)
栗本 昌英 名古屋商科大学, 商学部, 教授 (40085072)
|
キーワード | 情報システム / ネットワーク / バーチャル / ERP / MES / 経営戦略 / 企業組織 / サプライチェーン |
研究概要 |
昨年度に引き続き、統合業務パッケージの調査を行った。その結果、個々の企業内情報システムとしてだけでなく、企業間の情報提携を実現するシステムとしても機能しており、さらにこの企業間の連携が原料から最終製品までのサプライチェーンの形成にまでおよんでいることが明らかになった。しかし、一方で現在の統合業務パッケージ(ERP,Enterprise Resources Planning)は、製造設備の制御システム(統合製造情報システム(MES、Manufacturing Execution System))との結合については十分検討されていないことが明らかになった。そこで、ERPとMESとの結合によって実現されるプラントセントリック・サプライチェーンについて、特にそのアーキテクチャについて、さらにサプライチェーンの構成を可能にする企業変革について調査研究を行った。 ERPがオフィス・プレゼンテーション、ビジネスロジック、リレーショナル・データベースの3層構造から構成され、MESもプラント・プレゼンテーション、オペレーションロジック、リアルタイム・データベースの3層構造から構成され、この両者の複合構造がプラントセントリツク・サプライチェーンのアーキテクチャである。さらに、ビジネスロジックを構成する製造、物流、会計などのコア・ビジネスプロセスに対するものとして、化学プロセスを対象とするオペレーションロジックには反応、蒸留などのユニット・オペレーションが妥当である。なお、このようなサプライチェーンを形成するには、単に中核的企業の周辺に関連企業を配するというのでは意味なく、各企業が最良の機能を持ちよって最良のサプライチェーンを形成するという統一目標を共有し、各企業はそれぞれに業務処理の国際標準化を実施し、サプライチェーンの運用に当たってはゴール達成を阻害する制約条件を改善するという企業変革が不可避である。
|