研究課題/領域番号 |
08459029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
内藤 靖彦 国立極地研究所, 教授 (80017087)
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研究分担者 |
内藤 延子 昭和医療短期大学, 理学療法学科, 教授 (30053903)
岡田 雅樹 国立極地研究所, 情報科学センター, 助手 (40270425)
佐藤 克文 国立極地研究所, 研究系, 助手 (50300695)
加藤 明子 国立極地研究所, 研究系, 助手 (80261121)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | シロサケ / 回遊 / 環境選択 / 遊泳行動 / 遊泳速度 / 適水温 / 鉛直移動 |
研究概要 |
水生動物には、鳥類と並んで、回遊行動が広く見られる。なかでも、サケの仲間は産まれた河川に戻るという母川回帰の習性に特徴があり、その習性解明の研究が多くの研究者によりなされてきた。回遊研究にあっては標識調査、漁獲調査による回遊経路の決定を求める研究、また生理学的には母川回帰時の浸透圧調整機構の研究などが活発に行われてきた。しかし、いくつかの問題のため、回遊研究は十分進んでいない。 本研究では、従来知ることのなかった、魚の回遊現場の遊泳に係る水深や遊泳の速度、また魚の回遊環境として、水温、電気伝導度などを魚に装着した超小型のデータ収録装置により、微細にかつ長期に連続して行動と環境を直接観測するというユニークな方法により回遊を検討した。その結果、サケは暖水海域にあっては、深層遊泳を行い、エネルギーロスを抑制していること、海底地形をナビゲーションに利用している可能性があることなどが明らかになった。また、繁殖のための母川回帰行動は比較的短期間に起こり、その場合は暖水を避けることなく、海水面を鉛直移動しながら母川に遡上することも明らかになった。また、遊泳速度の情報から、サケは海底付近では活発に遊泳せず、水面で活発に遊泳すること、3日間に200kmの移動をすることも判明した。サケの移動は、水面の遊泳で行なわれ、ナビゲーションも水面付近の情報を主に利用していると考えられた。
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