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1997 年度 実績報告書

宇宙X線用偏光分光型CCDの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08504001
研究機関京都大学

研究代表者

小山 勝二  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10092206)

研究分担者 山本 晃永  浜松ホトニクス(株), 固体事業部, 開発部長
田澤 雄二  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60124757)
ツル 剛  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10243007)
粟木 久光  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30252414)
キーワードX線CCD / 放射線損傷 / 宇宙環境 / 半導体検出器 / 放射線検出器
研究概要

(1)実験室で簡単に偏光X線源を得るために、電子ビーム型X線発生装置の偏極度の方向依存性をモデル計算でもとめた。また実際に偏極度を測定し、モデル計算と良く一致することを確認した。その結果をもとに最大偏極を得るようなX線発生装置を製作した。この装置は軌道放射光などにくらべ、はるかに簡便で機動性に富んでいるものである。
(2)簡便にX線偏極度を測定するために、トムソン散乱の角度依存性をもちいたX線の偏光度測定系を設計、製作した。
(3)浜松ホトニクスの協力により、偏光検出型CCDを試作し、偏光検出のための信号処理系の設計、試作をおこなった。特に高速信号処理、および低雑音化を重点的に追求した。
(4)宇宙X線天体に応用するために、宇宙環境をシミュレートし、地上加速器をもちいてCCDの経年特性変化を測定した。また劣化を補償するための対策を検討し、実験し、衛星軌道上で現実的な方法をみつけた。
(5)実際の宇宙X線天体からのX線解析をおこない、その性質を明らかにした。そのうえでX線偏極測定が重要な鍵をにぎる天体候補を選んだ。それらは超新星残骸におけるフェルミ加速、活動銀河核、ブラックホール天体におけるジェットの機構、我々銀河系中心付近のX線反射星雲などである。さらにこれら天体の偏光測定の科学的意義、検出器及び結像系に要求される諸元の検討をおこなった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.A Weavwer: "Iron Ka Evidence for Two X-Ray Reprocessors in MCG-5-23-16" Astrophys.J.476. 675-685 (1997)

  • [文献書誌] N.Y.Yamasaki: "Hard Xpray Emission from the Galactric Ridge" Astrophys.J.481. 821-831 (1997)

  • [文献書誌] K.Koyama: "Discovery of Non Thermal X-Rays from the Northwest Shell of the New SNR G347.5-0.5 : The Second SN1006?" Publ.Astron.Soc.Japan. 49. L7-11 (1997)

  • [文献書誌] H.Tomida: "Radiation Damage on X-ray CCDs and Restoration Technique for Space Astronomy" Publ.Astron.Soc.Japan. 49. 404-412 (1997)

  • [文献書誌] M.Sugizaki: "Discovery of an 11-s X-ray Pulsar on the Galactic Ridge in Scorpius" Publ.Astron.Soc.Japan. 49. L25-31 (1997)

  • [文献書誌] J.W.Keohane: "A Possible Site of Cosmic Ray Acceleration in the Supernova Remnant IC443" Astrophys.J.484. 350-359 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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