研究課題/領域番号 |
08507001
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
秦 葭哉 杏林大学, 医学部, 教授 (70051258)
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研究分担者 |
及川 眞一 東北大学, 医学部, 講師 (30142946)
衛藤 雅昭 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (90133818)
板倉 弘重 国立健康, 栄養研究所・臨床栄養部, 特別客員研究員
多田 紀夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (60138774)
田中 明 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (70171733)
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キーワード | 食後高脂血症 / 脂肪負荷試験 / 負荷脂肪 / 負荷脂肪の安全性 / 脂肪負荷後採血時間 / 脂肪負荷後測定項目 |
研究概要 |
目的:脂肪負荷試験の基礎的間題の解析と実施法の確立を目的とする。 研究関係実業:第2回研究班会議を1997年5月10日(東京医科歯科大同窓会館)に開催し、第1回班会議で定めた共通試験と個別試験の進展状況につき、各班員が報告し、討議を行った。併せて今後の研究課題を検討した。 1)負荷脂肪の種類と負荷量:個別試験では、負荷脂肪の種類は全くばらばらであった。共通試験では負荷脂肪の組成、安定供給性、味覚などを勘案して、生クリーム(オフトクリーム^R、上毛食品)を取り止げた。負荷量も様々であったが、負荷量としての耐容性、安全性を考慮して30g/m^2を選んだ。 2)負荷脂肪の安全性:ボランティア46名にオフトクリーム^R30g/m^2と対照負荷飲料30g/m^2を無作為割付けし、消化器系への影響をみた。オフトクリーム群で2/25=8.0%、対照群で1/21=4.8%に泥状便(各1回)をみた。この頻度に統計的有意差はなかった。 3)脂肪負荷後の採血時間と測定項目:試験に際しての採血時間は、予備実験で0(前)、2時間、4時間、6時間、8時間の2時間毎5回が適当とみられ、基本採血時間とした。測定項目については、血清脂質(TC,TG,LDL-c,HDL-c)の他にアポ蛋白一式、レムナント様リポ蛋白RLP、レチノール結合蛋白などを中心とし、各個別研究を進めながらさらに追加検討することにした。 共通試験、個別試験ともデータの蓄積が進んでいる。試験法の確立を目指し、なお研究を進める予定である。
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