研究分担者 |
川端 泰弘 立命館大学, 文学部, 助教授 (30260392)
懸田 孝一 北海道大学, 文学部, 助手 (70281764)
高橋 雅治 北海道大学, 文学部, 助手 (80183060)
田山 忠行 北海道大学, 文学部, 助教授 (50163704)
菱谷 晋介 北海道大学, 文学部, 教授 (30128079)
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研究概要 |
本研究の究極的な目的は,マルチューザ,マルチタスク的心理学実験が容易に実施できるコンピュータ・ネットワーク・システムの開発にある。しかしながら,そうしたシステムの実現には,まずマルチタスク,マルチューザ的な心理学実験プログラミングを可能にする支援システムがなければならない。したがって,本研究では,まず,そうした集団的プログラミング環境の構築を目指している。 具体的には,ネットワーク機能をもつ汎用心理学実験プログラミング環境を構築する。このシステムは次の特徴をもつ。A)このネットワークシステムでは,一台の高速なコンピュータがサーバとしてネットワークシステムの管理とプログラミング資源の一括保管を同時に行うため,研究者は端末となるコンピュータからそれらの資源を自由に呼び出して使用することができる。また,B)新たな開発された特殊な関数はサーバとなるコンピュータに接続されたハードディスクの関連するディレクトリに保管されるため,他の研究者と同じものを開発してしまうことを未然に防止できる。さらに,C)このようなシステムは独立した複数の被験者による言語コミュニケーション実験や社会心理学的実験の実現に容易に結びつけることもできる。 本年度は,ホストとしてUNIX系ワークステーションを用い,サテライトにパーソナル・コンピュータを用いたネットワークシステムを構築した。同時に,心理学的実験用プログラムのデータ・ベースの開発に取りかかった。これにより,心理学的実験制御関数群の一括管理が実現されるようになった。また,今後のデータ(プログラム)集積も極めて容易となると期待される。
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