研究課題/領域番号 |
08551005
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
応募区分 | 試験 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 光洋 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60016491)
|
研究分担者 |
山口 好和 大阪大学, 人間科学部, 助手 (30271018)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
生田 孝至 新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)
堀口 秀嗣 国立教育研究所, 教育情報資料センター, 室長 (70103702)
中野 靖夫 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (60042686)
|
キーワード | 授業技術 / 教授スキル / 授業シミュレーション / 構造モデル / 教授行動 / 授業設計支援 / 授業システム / アセスメント |
研究概要 |
本研究の目的は、大学における理論と教育実習における実践とを統合する事前・実習中・事後指導と初任者研修および中堅教員研修の抜本的改善を目指して、マイクロティーチングをさらに方法論的に拡大・適用したシミュレーション的方法、教授行動の選択系列のアセスメントおよび過程決定モデルにより、実際の授業により相似な場面設定と模擬装置による授業技術支援システムを開発することであった。今年度は、基礎的な作業にあたる下位課題に取り組んだ。具体的には、以下の通りである。まず、時系列の授業記録(テキストデータ主体)から授業の展開構造を顕在化するための主要場面(キ-シーン)の同定方法の開発、情報検索機能(ランダムアクセス)を附加した授業シミュレーションシステムの基本設計、さらに、授業技術支援プログラムのための基礎データベース及びその枠組みの構築(基礎的教授スキル:(1)発問の仕方 (2)説明・提示と例の利用 (3)学習への構えのつくり方 (4)情報提示 (5)初歩的な処方・診断 (6)いくつかのスキルの組み合わせ)などである。これらの研究成果については、研究分担者間の討議を繰り返しつつ、いくつかの関連学会で逐次発表を行っている。 次年度以降の課題としては、次の数点が指摘できる。 まず、授業の設計・実施・評価における様々な教授スキルを訓練するためのプログラムパッケージのプロトタイプの作成が急務であるが、そのためにはより多様な授業事例の蓄積とそれらの特質の解明を進める必要がある。また授業の構造モデルの作成時の表現様式についても検討しなくてはならない。加えて、単体の教材パッケージのみならず特定の通信技術を適用した複層的な訓練プログラムを構築するために、技術的基盤に関する検討も必要になる。
|