研究課題/領域番号 |
08551007
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研究機関 | 広島女子大学 |
研究代表者 |
今石 元久 広島女子大学, 国際文化学部教授, 教授 (80093574)
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研究分担者 |
船津 誠也 広島女子大学, 生活科学部, 助手 (30275383)
江川 清 国立国語研究所, 情報研究部, 部長 (30000425)
三輪 譲二 岩手大学, 工学部, 助教授 (60125664)
桐谷 滋 東京大学, 医学部, 教授 (90010032)
木下 是雄 学習院大学, 名誉教授 (10080441)
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キーワード | 東大「録聞見」 / 「INSASM」 / マルチメデイア / CD-ROM / システム開発 / インターネット / 音声ミュージアム / 日本語音声教育 |
研究概要 |
研究目的の具体事項は、(1)日本語学習者初級の、母音と子音、アクセント、イントネーション、談話等に関する教材化、(2)マルチメデイア利用を可能とする「INSASM」のシステム改善、(3)マルチメデイア利用を可能とする東大「録聞見」のシステム改善、(4)日本における音声言語のミュージアム建設等である。2年度目にあたる平成9年度は(1)、(2)のさらなる整備はもちろん、そして、(3)と(4)の整備を行い、当初計画したとおりの成果を挙げることができた。主要な成果を次に列挙する。 I 研究代表の今石は『日本語音声の実験的研究』(和泉書院)を出版して、(1)、(2)、(3)の基盤の確立をはかり、国の内外へ音声分析の大事であることを開示した。基盤研究の大きな成果である。 II NHK放送研修センター及び国立国語研究所日本語教育関係の鮎沢孝子氏等の協力を得て、日本語音声の教育の教材を充実させた。研究評価については、世界各国からアクセスがあった。アメリカ、ヨーロッパから多かった。 III (4)の整備に着手し、当初の計画を推進した。とくに、広島女子大学と岩手大学に、マルチメデイア時代最新のワークステーションを導入して、日本語音声情報を映像と音声の両面から発信することができる基地を建設した。日本語の標準音声と琉球・出雲・東北の方言音声のミュージアムの建設を可能にした。これも平成9年度の大きな成果である。 IV 与那国・波照間の特色的音声を収集した。秋田、松江も同様である。高知中村で四つ仮名の調査に成功し、同様の成果を挙げた。と同時に、音声ミュージアムの早期実現の必要を感得した。この世から日本語音声の特色が永遠に消える。 V マルチメデイア対応の音声分析、音声言語習得等多数の基礎的知見を得た。
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