研究課題/領域番号 |
08554003
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
湯田 利典 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (60092368)
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研究分担者 |
遠藤 哲朗 浜松ホトニクスKK, 電子管部, (研究職)部門長
田村 忠久 神奈川大学, 工学部, 助手 (90271361)
鳥居 祥二 神奈川大学, 工学部, 助教授 (90167536)
山上 隆正 東京大学, 宇宙科学研究所・システム研究系, 助教授 (40013718)
大西 宗博 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (10260514)
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キーワード | シンチファイバー / 宇宙ガンマー線 / 衛星 / 飛翔体 / イメージインテンシファイア- / 増幅率 / マルチチャンネルプレート / エネルギー |
研究概要 |
我々は現在シンチレーティングファイバーを用いた宇宙ガンマー線の観測装置を開発している。この装置を将来衛星またはスペースステーションに搭載しGeV-100GeV領域の宇宙ガンマー線の長期間観測を行なう予定である。シンチレーティングファイバーのシートを重い物質と層状に重ね、個々のファイバーからの信号を読むことにより入射粒子の位置、方向、エネルギーを推定する。ファイバーの数は全体で数万本以上となるため、イメージインテンシファイア-による読み出しが最も効率が良い。飛翔体実験では観測装置の小型かつ軽量化が必須であり、かつまた衝撃に耐える必要がある。従って、使用するイメージインテンシファイア-の数を少なくするため、口径が大きくて小型のものを開発する必要がある。また、シンチ・ファイバーからの微弱光を観測するのに充分な増幅率(10^7程度)を備えていることが必要条件である。今のところ世界で最大の口径は75mmφでマルチチャンネル・プレート(MCP)を使用している英国PHOTEK社製のMCP375である。このMCPを三段に重ねることにより、増幅率は10^7は達成できる。さらに都合の良いことにこのMCP375は近接型MCPを用いた第二世代イメージインテンシファイヤーであるため、従来の製品に比べて、サイズ(体積)、重量ともに約1/5になっている。このこのイメージインテンシファイア-を購入し現在その調整及び性能テストを行なっている段階である。
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