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1997 年度 実績報告書

航空重力測定〜海陸境界で不連続性のない重力異常のマッピング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08554012
研究機関東海大学

研究代表者

瀬川 爾朗  東海大学, 海洋学部, 教授 (60013570)

研究分担者 福田 洋一  京都大学, 理学研究科, 助教授 (30133854)
神沼 克伊  国立極地研究所, 教授 (90012921)
小泉 金一郎  東京大学, 海洋研究所, 助手 (70107457)
今西 祐一  東京大学, 海洋研究所, 助手 (30260516)
藤本 博巳  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
キーワード航空重力 / ヘリコプター / Bell-412 / GPS干渉測位 / 機体振動 / 振動測定 / 飛行安定性 / 加速度
研究概要

平成9年度は、航空機の中でも、回転翼機(ヘリコプター)を重力測定プラットフォームとして使用することを試みた。昨年度までの固定翼機(セスナ機)の場合、離着陸のおける大きな加速度がジャイロプラットフォームの姿勢を乱すという問題があった。これについては、光ファイバージャイロを使用してその問題をある程度避けたが、完全に解決されたわけではなかった。とりわけ、光ファイバージャイロ本体は、極めて高価なもので、他より一時借用して実験を行ったので、将来共に使用できるというものではなかった。過大な加速度を瞬間的に発生させる必要のないヘリコプターは、このためには大きなメリットがあった。
ヘリコプターの問題点は、干渉GPS適用の可能性、及び振動と飛行の安全性である。これの試験のため、Bell-412型ヘリコプターをチャータ-し、GPS受信機と振動計を搭載した。10月と11月の2回にわたる試験の結果は次のとおりである。
1)GPS用小型アンテナをヘリコプター・ボディーの機首よりの屋根に取り付けた。屋根の上ではヘリコプターの翼が回転する。最大の問題は、回転翼がGPS電波を遮り、干渉測位ができないのではないかということであった。幸い、実験の結果、翼が高速回転中は干渉測位には影響がないことが分かった。極低速回転の際には、電波がとぎれることも確かめた。
2)3成分の振動測定を、飛行速度を変えながら行った。振幅については、セスナ機と同程度であった。着地状態では振動は大きいが、浮上すると急激に小さくなる。また、80〜130ノットの間で飛行速度を変えてみた所、80〜90ノットで振動が小さくなることが分かった。
3)飛行の安定性は、固定翼に比べて特に劣るとは思われなかった。離着陸時の加速度が小さいことは大きなメリットと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 瀬川爾朗,他: "航空重力測定システムの開発(1)" 日本測地学会. (発表予定). 125-136 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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