研究課題/領域番号 |
08554019
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
乗木 新一郎 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (80109511)
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研究分担者 |
成田 尚志 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (50250501)
磯田 豊 北海道大学, 水産学部, 助教授 (10193393)
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キーワード | セジメントトラップ / 濁音計 / 流速計 / 粒子輸送 / 大陸欄 / 日本海溝 |
研究概要 |
1.申請した観測機器の試作 沈降粒子束、流速、濁度を測定する一体型の計測器、「底層フラックスモニタリング装置(通称:DFX-I型)」を、認められた経費の中で最高の機能を持つように制作した。 (1)セジメントトラップの形状と試料採取の時間分画機能を決定した (2)いくつかの流速計の機能を比較して最良のものを選定した (3)いくつかの濁度計の機能を比較して最良のものを選定した (4)沈殿粒子を捕捉するセジメントトラップの筒の部分と、濁度計の位置関係を吟味した (5)陸上、ならびに実験水槽で作動実験を行い、機能を確かめた 2.日高舟状海盆/日本海溝域でのDFX-I型トラップと既存のトラップ(HX-10)の係留 本観測機器の開発は、大陸棚斜面に沿って、溶岸から外洋へ移動する粒子の量の季節変動やその機構を明らかにすることである。そこで、溶岸から外洋に向かって3側点を決めてトラップを係留した。ビンガーの調達が出来なかったので、極低層の設置は今年度は見送られた。 (1)北緯42度17分、東経141度54分(水深600m)の550mに、DFX-I型トラップを設置:1996年10月設置、1997年6月揚収予定 (2)北緯41度28分、東経142度29分(水深1200m)の650mと1100mに、HX-10型トラップを設置:1996年6月設置、1997年6月揚収予定 (3)北緯40度29分、東経144度31分(水深7200m)の、1500m、4000mおよび6650mに、HX-10型トラップを設置:1996年設置、1997年6月揚収予定 以上、初年度の計画は問題なく遂行された。 2年度目は、セジメントトラップ係留系の揚収、計測器の作動状況の確認を行う予定である。また、セジメントトラップに捕捉された粒子の化学分析を行い、粒子の移動機構を議論する。
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