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1997 年度 実績報告書

不等4枚羽根インデューサの試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 08555047
研究機関大阪大学

研究代表者

辻本 良信  大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (50112024)

研究分担者 吉田 義樹  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (80240836)
中西 敏雄  石川島播磨重工業, 技術研究所, 課長
藤田 敏彦  宇宙開発事業団, 宇宙輸送システム部, 主任
長島 利夫  東京大学, 工学研究科, 教授 (70114593)
上条 謙二郎  東北大学, 流体科学研究所, 教授 (90282003)
キーワードロケットエンジン / インデューサ / キャビテーション / 不等羽根 / 交互翼キャビテーション / 旋回キャビテーション / サージ / 同期軸振動
研究概要

平成9年度研究実績
(1)平成8年度製作したインデューサに合わせて既存試験装置を一部改造し、キャビテーション試験を実施した。
(2)インデューサ前縁を後退翼化した4枚羽根インデューサには問題となる旋回キャビテーションは発生しなかった。このことから後退翼化が非定常キャビテーションの抑制に効果があることが分かった。
(3)4枚羽根インデューサには交互翼インデューサが発生することが理論、実験から明らかとなった。等長キャビテーションから交互キャビテーションへの遷移はキャビテーション長さがコードの約0.6-0.7倍となるときに起こることが分かった。
(4)また不等長4枚羽根インデューサには、長い翼に長いキャビテーションが発生する場合と、短い翼に長いキャビテーションが発生場合の2種類の交互翼キャビテーションがあることが理論、実験から明らかとなった。これらの結果から不等長とする程度に設計的指針を得た。
(5)レーザードップラー流速計によるインデューサ入口流れの計測から後退翼化したインデューサの逆流特性が明らかと成った。低流量では翼付近の逆流によって引き起こされる予旋回流れがキャビテーションの発生を抑制していることが分かった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 辻本良信・上条謙二郎: "特異点法による非定常キャビテーション特性の解析" 日本機械学会論文集(B編),. (掲載決定). (1998)

  • [文献書誌] 辻本良信: "インデューサの交互翼キャビテーションに関する理論解析" 日本機械学会論文集(B編). (掲載決定). (1998)

  • [文献書誌] 辻本良信・上条謙二郎: "特異点法を用いた旋回キャビテーションの線形解析" 日本機械学会論文集(B編). (掲載決定). (1998)

  • [文献書誌] 吉田義樹・辻本良信: "4枚羽根インデューサの非定常キャビテーションの観察" 日本機械学会第1回流体工学部門ト-クイン. B12 (1997)

  • [文献書誌] Tsujimoto,Y. and Kamijo: "Theoretical Analyses of Rotating Cavitation in Inducers" Proceedings of the 8th International symposium on Aerdynamics and Aeroelastisity of Turbomachines. 115-120 (1997)

  • [文献書誌] Tsujimoto,Y.: "A Theoretical Analysis of Alternate Blade Cavitation in Inducers" ASME Flluids Enginnering Division Summer Meeting,Washington D.C.(発売予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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