• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

導波路を用いた超高密度光磁気記録システムの試作

研究課題

研究課題/領域番号 08555074
研究種目

基盤研究(A)

応募区分試験
研究機関名古屋大学

研究代表者

綱島 滋  名古屋大学, 工学部, 教授 (80023323)

研究分担者 兪 祥游  名古屋大学, 工学部, 助手 (40262860)
岩田 聡  名古屋大学, 工学部, 助教授 (60151742)
キーワード光磁気記録 / 磁気光学効果 / 光導波路 / 光ヘッド / 近接場光 / Kerr回転角
研究概要

回折限界以下に収束した光波のモードを得る方法の一つとして光導波路を用い,磁気光学再生ヘッドを試作することを目的として,レーザ,導波路から媒体に至る全ての光学系のデザインについて検討を行った。ここでは主に磁気ディスクと同様な浮上型のスライダーヘッドを検討した.導波路方式については,エバネッセント光を用いる光ファイバー方式とは異なり,波動光学的な解析手法が確立している.そこでまず,理論解析を進め,レーザから導波路モードへの変換,導波路からの出射,媒体入射に際してのモード変換,さらに磁気媒体での反射を効率的に導波路に戻すためのグルーブ形状のデザインの解析を行った。
以下に本年度に行った研究成果をまとめる.
1)スポット変換導波路構造の検討:半導体レーザ,光学レンズから導波路に効率的に光を入射させる方法を検討した.
2)計算機シュミレーションによってどの程度の小さな磁区が光熱磁気記録できるか検討を行った。その結果,光ビーム径を0.1ミクロンに絞ることによって0.4〜0.8ミクロンの微少磁区が書き込むことができることが明らかとなった。
3)微小な磁区を書き込んだときの磁区形状を観察する手段として走査磁気力顕微鏡による光磁気記録による矢羽根形磁区の観察を行った。その結果,0.2ミクロン程度の磁区形状が観察できることが分かったが,本研究で目標としている0.1ミクロン前後の磁区観察さらにを行うためには顕微鏡に用いるカンチレバ-の形状や材料についてさらに検討が必要であることが分かった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 山口淳: "AuCo非平衡合金膜とAu/Co人工格子膜の磁気光学スペクトル" 日本応用磁気学会誌. Vol.20. 201-204 (1996)

  • [文献書誌] Y.Fujiwara: "Structual Anisotropy of Tb/Fe Multilayers" J.Appl.Phys.Vol.79. 6270-6272 (1996)

  • [文献書誌] S.Oikawa: "Structure and Magnetic Anisotropy in MBE-Grown Au/Co/Au Sandwich Films on MgO Substrates" J.Magn.& Magn.Mat.Vol.156. 73-74 (1996)

  • [文献書誌] Z.T.Diao: "Electronic Aspect and Giant Manetoresistance in Co/Cu/Co Sandwich Structures" J.Phys. : Condens.Matter. Vol.8. 4959-4970 (1996)

  • [文献書誌] S.Iwata: "Magneto-Optical Spectra of MnPt_3 and Mn_<1-x>Fe_xPt_3 Alloy Films" J.Magn.Soc.Jpn.Vol.20. 427-432 (1996)

  • [文献書誌] R.Imada: "Giant Magnetoresistance Effect in Co-rich NiFeCo/Cu Multilayers" J.Magn.& Magn.Mat.Vol.156. 367-368 (1996)

  • [文献書誌] N.Nishimura: "Transition from In-Plane to Perpendicular Magnetization in MSR Magneto-Optical Disks" J.Appl.Phys.Vol.79. 5683-5685 (1996)

  • [文献書誌] M.Jimbo: "Giant Magnetoresistance Effect and Electric Conduction in Amorphous-CoFeB/Cu/Co Sandwiches" J.Appl.Phys.Vol.79. 6237-6239 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi