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1998 年度 実績報告書

導波路を用いた超高密度磁気記録システムの試作

研究課題

研究課題/領域番号 08555074
研究機関名古屋大学

研究代表者

綱島 滋  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80023323)

研究分担者 加藤 剛志  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (50303665)
岩田 聡  名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (60151742)
キーワード光磁気記録 / 磁気光学効果 / 光導波路 / 光ヘッド / 近接場光 / Kerr回転角
研究概要

本年度は,光導波路の作製のための微細加工プロセスについて検討するとともに,導波の作製を試みた。また,0.1ミクロン以下の記録を行う場合について,その記録状態が安定に存在しうるかどうかを計算機シミュレーションによって検討した。以下に本年度に行った研究成果をまとめる.
1) 導波路用の材料としてTa_2O_5膜を選定し,Ta_2O_5膜の成膜を高周波2極スパッタリンク装置によって行った。成膜は,Ar中およびAr+O_2プラズマ中で行い,プラズマ中の酸素濃度,スパッタ圧,また,成膜温度をパラメータとした。作製した膜にポジレジストを塗布し,ガラス基板上に形成したCrメッキの微細パターンを半導体用のマスクアライナーによって導波路パターンを焼き付けた。現像後,ECRプラズマエッチング装置によってArプラズマ中でエッチングを行ない,導波路を作製した。顕微鏡観察では,導波先端の幅は2μであった。
2) 計算機シュミレーションによってどの程度の小さな磁区が光熱磁気記録できるか,また,小さな磁区を書き込むためには磁気異方性の値やその温度特性がどのようなものであることが必要があるかなどについて検討を行った。磁区径が0.5μを切った場合には,シミュレーションにおいて磁壁幅を考慮する必要があることがわかった。その結果,光ビーム径を0.1ミクロンに絞ることによって0.15〜0.2ミクロンの微小磁区が書き込むことができることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 深江文博: "MnPt3/CoPt3 人工格子の磁気及び磁気光学特性" 日本応用磁気学会誌. 22. 317-320 (1998)

  • [文献書誌] T.Kato: "Magneto-Optical Spectra of Ultrathin Co Films Sandwiched by Pt Layers" J.Magn.Soc.Jpn.22-S2. 201-204 (1998)

  • [文献書誌] T.Kato: "Perpendicular Magnetic Anisotropy and Magneto-Optical Spectra of MBE Grown MnPt3/Co" J.Magn.Soc.Jpn. 22-S2. 85-88 (1998)

  • [文献書誌] X.Y.Yu: "Simulation of Thermomagnetic Recording in Rare Earth-transition Magnetic Film Using Very Small Laser Spot" J.Magn.Soc.Jpn.22-S2. 129-132 (1998)

  • [文献書誌] Y.Fujiwara: "Simulation of Structural Anisotropy in Rare-Earth Transition Metal Multilayers" J.Magn.Magn.Mat.177-181. 1173-1174 (1998)

  • [文献書誌] T.Kato: "Magneto-Optical Spectra of(Mn1-xMx)Pt3(M=Fe,Co)Ordered Alloy Films" J.Magn.Magn.Mat.177-181. 1427-1428 (1998)

  • [文献書誌] T.Kato: "Magneto-Optical Properties of MBE-Grown CoPt Alloy Films with L10 and L11 Ordered Structures" J.Magn.Soc.Jpn.23-S1(掲載予定). (1999)

  • [文献書誌] Y.Fujiwara: "Structure and MCD Effect of Rare-Earth-Transition Metal Amophous Multilayers" J.Magn.Soc.Jpn.23-S1(掲載予定). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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