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1997 年度 実績報告書

高次産業応用のための3次元レンジセンサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08555102
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

佐藤 幸男  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (80134790)

研究分担者 石榑 克範  シーケーディ(株), 自動機械事業部電子開発部, 開発担当
柴田 進  シーケーディ(株), 自動機械事業部電子開発部, 主任
キーワードレンジセンサ / 計測精度評価 / 顔形状 / テクスチャ / 3次元モデル / 立体視硬性内視鏡 / 空間コード化法
研究概要

本年度における研究内容は前年度において研究開発を行った2種類のレンジセンサについて性能の評価を行い,より高品質な計測を行うための検討を行うことである.
1)顔形状および色情報計測装置
顔計測装置の評価基準は,a)形状の計測誤差,b)表面色情報の計測誤差の2種類に分類できる.形状誤差の評価は次のようにして行った.本計測装置は左右のふたつのレーザプロジェクタによって2枚の距離画像を取得し,それらを統合することで顔全面の形状を得る.形状誤差の要因はそれぞれのプロジェクタによる計測誤差(直接誤差)および統合による誤差(間接誤差)の2種類が存在する.直接誤差は平均で約0.3mm,間接誤差は平均で約0.2mm以下であることから本装置の形状誤差は最大でも0.5mmである.これは顔の形状の誤差としては十分な精度である.表面色情報の計測誤差は計測情報をCGとして合成し,目視による観察を用いて評価した.計測した情報をそのままテクスチャマッピングした場合,スペキュラ反射や陰影の影響により不自然な画像が生成されてします.そこで,光源の一と形状の法線方向からスペキュラ領域を特定し,そこに他の雨ぺきゅらの生じていない肌色領域の色を張り込むことでスペキュラ除去を行った.また,陰影は物体の法線スペクトル方向に対して一定の発生規則を有するため,法線ベクトルを用いて明るさを補正した.以上の処理を施した結果,自然な合成CGを作成できた.
2)内視鏡型形状計測装置
本研究で用いた内視鏡は,立体視硬性内視鏡と呼ばれる.この装置は2本のシャフトを持っており,その片方をカメラ,もう片方を空間コードパターンの投影に使用する.本内視鏡はその構造上,工学的な歪みが大きく,それらを補正する必要がある.そこで本研究では,カメラのレンズ歪み補正の考え方を利用して補正を行った.これにより得られた形状情報から歪みを除去することができた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大槻正樹: "多視点カラー画像と距離画像を用いたスペキュラ反射の分離" 電子情報通信学会論文誌. J80-DII-6. 1352-1359 (1997)

  • [文献書誌] 服部数幸: "レーザパターンシフトによる高分解能空間コード化法" 電子情報通信学会論文誌. J80-DII-6. 1423-1431 (1997)

  • [文献書誌] Yukio Sato: "3-D Model Reconstruction with Shape and Color by Active Rangefinding" Proc.10th Scandinavian Conf.on Image Analysis. 1. 725-729 (1997)

  • [文献書誌] Yukio Sato: "Reconstruction of 3-D Shape and Texture by Active Rangefinding" Proc.9th Conf.on Image Analysis and Processing. 2. 270-275 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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