研究課題/領域番号 |
08555106
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
鮎田 耕一 北見工業大学, 工学部, 教授 (90003186)
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研究分担者 |
堺 孝司 北海道開発局, 開発土木研究所, 部長
桜井 宏 北見工業大学, 工学部, 助教授 (80187088)
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キーワード | 耐凍害性 / 氷海域 / 耐久性評価 / 凍害機構 / 暴露試験 / 促進試験 / 劣化予測 / 信頼性モデル |
研究概要 |
1.凍害劣化メカニズムの解明 モルタル供試体の示差走査熱量測定(DSC)によれば、海水に浸漬した供試体の吸熱カーブは淡水のそれに比べブロードに現れ、かつ、材齢が進むにつれてよりブロードになった。このことからコンクリートが海水の作用を受けると融解温度の分布が広くなり、凍結融解の繰返し作用を多く受けやすい環境にあるといえる。 2.劣化予測モデルの検討 海水中及び淡水中における急速凍結融解試験の結果から、劣化指標、劣化要因、劣化機構モデルの項目の抽出を行い、劣化指標を目的変数に各種要因をパラメータとした重回帰分析、非線形解析、信頼性解析から劣化機構を合理的に評価するモデルについて検討した。 3.暴露コンクリートの劣化性状調査 同一材料・配合のコンクリート供試体をオホーツク海と太平洋沿岸に10年間暴露した結果から、凍害劣化に及ぼす気象環境の影響に関して検討し、凍結融解回数及び年間降水量の多い地域ほど剥離面積が広がること、また、剥離深さは気象条件に関わらずほぼ一定であることを明らかにした。
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