研究課題/領域番号 |
08555124
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
日下部 治 東京工業大学, 工学部, 教授 (40092548)
|
研究分担者 |
野本 寿 西松建設(株)技術研究所, 土木課, 課長(研究職)
佐々木 康 広島大学, 工学部, 助手 (90274109)
GURUNG Sukh 広島大学, 工学部, 教授 (70284156)
|
キーワード | 遠心装置 / 加振装置 / 相似則 / 間隙水圧 / 砂地盤 / 液状化 |
研究概要 |
本研究は鉛直・水平二方向同時加振性能を有するドラム型遠心装置の試作し、その性能を確認することが主題である。研究初年度では、ドラム型遠心装置の設計・試作に集中した。試作された装置は、直径1.20m、幅0.2mの円筒回転容器が脱着可能な回転盤を有した軸を持ち、最大480Gまで遠心加速度を容器に付与することが出来、原型寸法で長さ1800m、幅100m、深さ150m程度の長大な面積と大深度の有する地盤の応力状態を再現可能な装置である。当初申請予算の削減により回転容器、コントロール装置は別途研究予算を用いて制作した。これにより研究次年度より加振装置の開発に専念できる環境が整った。併せて、代表者が広島大学に導入設置した既設の直径0.8mのドラム型遠心装置を用いて、加振システムの構造について検討を加えた。検討したのは、震動板の機械的な打撃による方法、モータの回転運動を震動運動に変換する方法、および落体による衝撃による方法である。そこで最も安定的に震動運動が得られたのは、モータを用いた方法であり、これを用いて液体の加振を行う予備的実験をおこない、これが砂質地盤の水平方向加振時の液状化挙動の研究に活用できることが判明した。今後、落体による鉛直加振との複合システムにより鉛直・水平両方向加振が可能となることが期待される。
|