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1996 年度 実績報告書

広領域自然閉鎖水域の汚水浄化法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08555132
研究種目

基盤研究(B)

応募区分試験
研究機関徳山工業高等専門学校

研究代表者

大成 博文  徳山工業高等専門学校, 土木建築工学科, 教授 (30045041)

研究分担者 森元 光雄  WRS研究所, 代表
キーワード汚水浄化 / 閉鎖水域 / エアレーター / 超微細気泡 / 藻類浮上 / 濁度 / 浮遊物質制御 / 環境浄化
研究概要

超微細気泡(10〜30μmの気泡径)を発生させるエアレーターを汚水浄化に適用し,その効果を調べた.エアレーターには,旋回式(R1型)と自吸旋回式(V1型)を用いた.前者は,閉鎖水域内の循環流形成と50〜80μm程度の微細気泡の発生に優れ,後者は10〜30μmの超微細気泡の発生に優れる特性を有する.
R1型エアレーターを用いて,ゴルフ場調整地(長さ60m,幅40m,深さ3m,容量5000m^3)の浄化実験を行い,濁度および浮遊物質(SS)の低減にきわめて効果(600時間で90以上の低減率)のあることが確認された.また,その汚水機能によって,動植物の生育環境が大きく好転することも明らかにされた.
V1型エアレーターを用いて,庭池(容量40m^3)の汚水浄化実験を行い,水中に浮遊し,汚濁の原因となる藻類の人工浮上制御に成功した.大量発生したマイクロバブルが水中に浮遊する藻類に付着し,相対的に藻類の比重が小さくなり,浮遊を促進させる.さらに,マイクロバブルの付着によって,水面まで浮上し,大量の藻類(最多時で表面積の約5割)が水面で観察された.また,底部の堆積物の著しく減少し,エアレーター周辺部では,堆積部がなくなり,底壁が露出したのに対し,エアレーターの影響が及ばない領域では,約5cm程度の堆積物が残ったままであった。
これらの効果を踏まえ,エアレーターの改良がなされた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大成博文他: "閉鎖水域における汚水浄化法の開発" 土木学会論文集. 553. 33-40 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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