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1996 年度 実績報告書

高度交通情報システムの整備効果の測定のためのシミュレーション手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08555134
研究種目

基盤研究(B)

応募区分試験
研究機関広島大学

研究代表者

杉恵 頼寧  広島大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (70034410)

研究分担者 羽藤 英二  日産自動車(株), 社会・商品研究所, 研究員
谷口 正明  日産自動車(株), 社会・商品研究所, 主任研究員
大東 延幸  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助手 (60274130)
藤原 章正  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (50181409)
キーワード高度交通情報システム / SP / 離散一選択モデル / シミュレーション
研究概要

本研究の目的は,トリップ前交通情報の提供が移動者の出発時刻選択,交通機関選択,目的地選択,経路選択に及ぼす影響を把握するための調査・分析手法を開発し,高度交通情報システムの整備に伴う交通混雑の変化の予測方法を開発することである.
平成8年度は,第1にSP調査プログラムの開発を行った.高度交通情報システムの整備後に提供が考えられる出発時刻情報,交通機関情報,目的地情報,経路情報を被験者の交通条件に合わせて仮想的に設定し,コンピュータ上でカラーグラフッィックス表示し,被験者が会話形式で情報を検索し回答する調査手法である.現在,プログラムバグの解消を行っているところである.
第2に,調査票を用いた従来の調査手法で収集したSPデータを用いて,通勤者を対象とした出発時刻と交通手段の連続一離散選択モデルを構築した.出発時刻の選択にはDuration modelを,交通機関選択にはMultimomial logit modelを適用し,両者を合成変数で結び付ける段階型同時選択モデルを構築した.トリップ前情報を受けた後トラベラ-は出発時刻,交通機関,目的地,経路の各選択行動を同時に行うことが予想されるため,現在,さらに目的地及び経路選択行動を組み込んだモデルへと拡張を試みている.
平成9年度は,まず開発した調査プログラムを用いて大規模なSP調査を実施し,得られたデータに基づいて連続一離散選択モデルを再推定する.次に,このモデルにより予測される個人の交通行動を市販の道路交通シミュレーションプログラムに取り込むようプログラムを改良する.最後にトリップ前情報の精度,種類,提示方法を変えながらシミュレーションを実施し,交通混雑の緩和に効果的な交通情報提供システムについて検討する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hato, E.: "Influence of traffici information on driver's route choice" Selected Proccedings of 7th WCTR. Vol. 1. 27-40 (1996)

  • [文献書誌] 張 峻屹: "トリップ前情報の提供に伴う通勤者の自宅出発時刻変更行動の分析" 日本行動計量学会第24回大会発表論文抄録集. 48-49 (1996)

  • [文献書誌] Fujiwara, A.: "Effectiveness of hazard-based duration models in travel demand analysis" 29th Annual Conference of UTSG in UK. Vol. 2. (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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