研究課題/領域番号 |
08555185
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
加藤 邦夫 群馬大学, 工学部, 教授 (00008442)
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研究分担者 |
王 昶 群馬大学, 工学部, 助手 (00272253)
中川 紳好 群馬大学, 工学部, 助教授 (70217678)
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キーワード | 排煙脱硫 / 粉粒流動層 / 半乾式脱硫 / 噴流層 / 微粒子 / 消石灰 / 流動層 / スラリー |
研究概要 |
500〜1500PPMのSO_2を含む空気で500μm程度の媒体粒子を分散板のない流動層ではげしく流動化しているところに水酸化カルシウムなどのアルカリ性微粒子のスラリーを連続供給し、一定温度条件下で乾燥しながら脱硫する粉粒流動層半乾式脱硫装置を発明した。この装置ではSO_2ガスと脱硫剤との反応が反応速度の速い液相反応でもおきているので、高効率な脱硫が可能である。また、反応後の脱硫剤は微粒子として回収できるので、通常の湿式の脱硫方法のように水処理を必要としない。 本研究では脱硫剤として消石灰、ドロマイトの水酸化物、水酸化ナトリウムなどを用いた場合の脱硫率に及ぼす脱硫温度、脱硫剤の粒子径、流入SO_2ガスに対する化学量論比、脱硫装置内での湿度、装置内でのガスの滞留時間などの影響を調べた。その結果、脱硫率に強く影響する因子は化学量論比(例えばCa/S)、脱硫剤の粒子径および装置内での湿度であることがわかった。本装置では粒子径が30μm以下で、装置内の湿度がその温度における飽和湿度に近い場合にはCa/Sの値が1.2以上あれば、脱硫率は90%以上となることがわかった。この結果、他の半乾式脱硫に対してはるかに高効率な脱硫装置であることがわかった。
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