• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

新規抗菌性医療用粘着剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08555204
研究機関大阪大学

研究代表者

小林 昭雄  大阪大学, 工学部, 教授 (30115844)

研究分担者 千田 修治  日東電工メディカル事業部, 主任研究員
梶山 慎一郎  大阪大学, 工学部, 助手 (20243496)
福崎 英一郎  大阪大学, 工学部, 助教授 (40273594)
キーワード酵素反応 / ペルオキシダーゼ / ラッカーゼ / 一電子酸化 / ラジカル / ヒドロキシスチルベン
研究概要

4-ヒドロキシスチルベン系化合物を燐酸緩衝液中、ペルオキシダーゼおよびラッカーゼによる一電子酸化酵素反応に供し、各種カップリング産物を得た。得られた化合物は質量分析の結果、基質の2量体であることが示唆された。得られた化合物はラセミ体であるが、生理活性を考えると光学活性体の利用が望ましい。一電子ラジカル酸化カップリング反応の立体制御は非常に困難であるが、生体内では類似化合物が光学活性に生合成されていることが予想される。そこで、ラジカルカップリング反応の立体制御機構の解明の第一歩として4-ヒドロキシスチルベン系ファイトアレキシンを生合成することが知られているブドウの培養細胞を用いて4-ヒドロキシスチルベンの変換反応を試みた。ブドウ(キャンベラア-リ-)茎からGomborg B-5培地(NAA;2ppm、BA;0.1ppm、sucrose 2%,pH5.5、Gellan gum 0.4%)を誘導培地として暗黒下、25℃でカルスを誘導した。得られたカルスそのままおよび、ホモジェネートの遠心後上清を酵素源とした。反応はリン酸緩衝液(50mM、pH5.8)中、30℃で3時間行った。対照として西洋わさび由来PODを酵素源として用いた実験も行った。HPLC分析の結果、ブドウ培養細胞によって4-ヒドロキシスチルベンはペルオキシダーゼ反応物と同様の化合物に変換されることが示唆された。当化合物の構造決定および光学純度測定を進行中である。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi