研究課題/領域番号 |
08555205
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今中 忠行 京都大学, 工学研究科, 教授 (30029219)
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研究分担者 |
愛水 重典 東洋紡(株), 敦賀バイオ研究所, 所長
高木 昌宏 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00183434)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 超好熱菌 / 進化 / ゲノム / Pyrococcus / RNAポリメラーゼ / 分子シャペロニン / 窒素代謝 / 真核生物 |
研究概要 |
【1】超好熱菌由来シャペロニンタンパク質の性格づけ 我々は既に、超好熱菌Phyrococcus sp.KOD1由来シャペロニンタンパク質をコードする遺伝子を解析し、1641base(547アミノ酸)の配列を明らかにした。さらに菌を宿主として、シャペロニンタンパク質を大量に取得し、精製する手法も確立した。精製されたシャペロニンを用いて、活性(ATPase活性を示す、熱安定性、有機溶媒に対する安定性等について解析した。ATPase活性は95℃で最高値を示した。 【2】酵素熱安定化効果 酵母アルコール脱水素酵素に対する、熱安定化効果について検討した。シャペロニンと酵素の共存状態における熱安定化に及ぼすATPの影響、要求性についても解析した。高濃度のシャペロニンが存在するとATP無添加でも酵素を安定化するという興味ある現象を発見した。 【3】細胞内同時発現によるフォールディング促進効果 細胞内における遺伝子産物のフォールディングについて解析する。きこでは、高発現ベクターにより大腸菌を宿主として生産させたモノクローナル抗体遺伝子とシャペロニン遺伝子とを、それぞれ同じ強さのプロモーターの下流に連結し、同一プラスミドベクターにダンデムに連結し、双方を大腸菌内で高発現させて、細胞内における遺伝子組換え産物のフォールディングを適切に行い、インクルージョンボディー形成が制御された。この現象は調べた外来タンパク質の全てに適用可能であった。
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