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1998 年度 実績報告書

高性能指数(FOM)を有する非線形光学ガラス材料の探索ならびに開発

研究課題

研究課題/領域番号 08555218
研究機関京都大学

研究代表者

横尾 俊信  京都大学, 化学研究所, 教授 (90158353)

研究分担者 金 基孫  京都大学, 化学研究所, 教務職員 (30303895)
高橋 雅英  京都大学, 化学研究所, 助手 (20288559)
内野 隆司  京都大学, 化学研究所, 助手 (50273511)
キーワード3次非線形光学ガラス材料 / テルライトガラス / ガラス化範囲 / ピコ秒レーザー / Z-scan法 / 波長可変レーザー / 非線形光学効果 / 非線形屈折
研究概要

本補助金により導入したピコ秒レーザーを光源に用いての本格的なZ-scan法によるX^<(3)>の測定を始めたが、レーザーの発振が不安定で信頼性のあるデータが得られないという問題が生じた。そのため、種々の対策を講じる必要があった。特に、部屋の温度管理とレーザー本体の冷却システムの改良にかなりの時間を費やして十分な対策をとった結果、これらの諸問題を解決することができた。また、Z-scan法においてはオープンアパチャーとクローズアパチャーでの透過率を別々に測定しているので時間がかかり、レーザーの出力変動の影響を受けやすい。そこでオープンアパチャーとクローズアパチャーでの透過率の測定を同時に行うべく光学系を改良し、更にはパソコンにより計測系の同期をとるようにした結果、測定時間が半減した上、大幅な精度の向上が図れた。実際、標準試料であるCS_2に対して測定を行い、十二分に満足できる結果を得た。
その後、ローダミン6Gおよびフタロシアニンを含有するZnF_2-SnF_2-p_2O_5新規低融点ガラスおよびテルライトガラスの3次の非線形光学感受率χ〓(3)を測定した。これらのガラス系に対しても高精度で測定ができることが分かった。Z-scan法の特長である非線形感受率の実部(非線形屈折)ならびに虚部(非線形吸収)を独立に求めることができた。今回の測定ではNd:YAGピコ秒レーザーのSHG光(532nm)のみを用いて行ったので、詳しい解析には至らなかった。今後、波長可変パラメトリック発振器(OPO)を用いてX^<(3)>の測定を行い、3次非線形光学感受率のメカニズムの解明、更には実用可能なX^<(3)>を有する材料の開発を精力的に行いたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Terashima: "Structure and Nonlinear Optical Properties of Lanthanide Borate Glasses" J.Am.Ceram.Soc.80. 2903-2909 (1997)

  • [文献書誌] M.Takahashi: "Defect formation in GeO_2-SiO_2 glass by UV-excited poling" Jpn.J.Appl.Phys.37. 71-74 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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