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1996 年度 実績報告書

DNAブルクロスリンク型抗腫瘍性抗生物質の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08555228
応募区分試験
研究機関京都大学

研究代表者

齋藤 烈  京都大学, 工学研究科, 教授 (20026082)

研究分担者 青木 敏  藤沢薬品, 新薬研究所, 研究員
中谷 和彦  京都大学, 工学研究科, 助手 (70237303)
キーワードカプリマイシンA_3 / DNA / 抗腫瘍性抗生物質 / メ-ジャーグループ
研究概要

カプリマイシンA_3は協和発酵が放線菌の生産物質から単離、構造決定した抗腫瘍性抗生物質で、プルラマイシン系抗生物質に特徴的なアンスラ-γ-ピロン骨格とピロン環の2位にビニルエポキシド側鎖を持っており、その絶対立体配置は最近(8S,14S,16S)と決定された。カプリマイシンA_3とDNAとの反応は、エポキシドの16位でDNA中のグアニンのN7位と高い効率で共有結合を形成することが示唆されている。グアニンN7位はDNAのメ-ジャーグルーブ側に位置しており、カプリマイシンA_3はメ-ジャーグルーブを意識していることが予想された。また、DNAとの反応部位であるエポキシドには、ビニル基が置換しているものの顕著な求電子的活性化は考えられない。本年度は、カプリマイシンを共有結合リンカーで結合するためのリンカーの分子設計と合成を検討した。リンカー結合位置は、DNAとの反応の際に接近するグアニンとの立体傷害をもたらさないビニル基末端とした。リンカーとの結合方法については、活性カルボネ-とを調製しておき、ジアミンと反応させることによりクロスリンク型カプリマイシンアナログを合成することにした。この計画に基づいて、基質を合成した。得られた化合物を用いてDNAのクロスリンク実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 齋藤,烈: "Theoretical Studies of GG-Specific Photocleavage of DNA via Electron Transfer" J.Am.Chem.Soc.118. 7063-7068 (1996)

  • [文献書誌] 齋藤,烈: "New Synthetic Method of 5-Formyluracil-Containing Oligonucleotides and Their Melring Behavior" Tetrahedron Lett. 37. 9067-9070 (1996)

  • [文献書誌] 齋藤,烈: "Distamycin A Modulates the Sequence Specificity of DNA Alkylation by Duocarmycin A" Proc.Natl.Acad.Sci.LISA. 93. 14405-14410 (1996)

  • [文献書誌] 中谷,和彦: "6-Endo-and 5-Exo-digonal Cyclization of o-Hydroxy Ethynyl Ketones" Tetrahedron. 52. 9427-9436 (1996)

  • [文献書誌] 中谷,和彦: "Design of DNA-Cleaving Agents" Bull.Chem.Soc.Jpn.69. 3007-3019 (1996)

  • [文献書誌] 中谷,和彦: "Trucated Analogs of Kapurlmycin A_3 and Their DNA Alkylation Mechanism" Nucleic Acids Res.Symp.Ser.35. 83-84 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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