研究課題/領域番号 |
08555240
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
村瀬 英一 九州大学, 工学部, 助教授 (60150504)
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研究分担者 |
佐藤 順一 石川島播磨重工業(株), 技術研究所, 課長(研究職)
林 光一 青山学院大学, 理工学部, 教授 (60156437)
川野 英昭 九州大学, 工学部, 助手 (30037915)
花田 邦彦 九州大学, 工学部, 助手 (30037874)
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キーワード | スクラムジェット / 燃焼ガスジェット / LIF / OHラジカル / 保炎 / 着火 |
研究概要 |
スクラムジェットエンジンの燃焼を対象に、過濃混合気の燃焼ガスジェットを利用した着火・保炎システムを開発することを目的とした本研究で、平成9年度は、パルスジェットのジェット内でのCHラジカルの発光計測および、レーザー誘起蛍光法(LIF)によるOHラジカルの蛍光計測を行った。蛍光計測は、昨年度制作したシステムで行った。すなわち、小型QスイッチYAGレーザー(コンテニュアムSurelite II-10)、高周波発生器、波長分離器と色素レーザーを組み合わせ、波長283.553nmのシート状のレーザー光と、高速ゲート付きイメージインテンシファイヤーとCCDカメラによりとらえた。その結果、以下のことが明らかになった。 (1)パルスジェット点火によるCHラジカルの発光計測より、キャビティに充てんする混合気の当量比φ_c=0.8で放電後1.0ms付近、φ_c=1.5で放電後3.0ms付近でCHラジカルの噴出が止まっていることがわかった。 (2)PLIF法によるパルスジェット内のOHラジカルの蛍光計測の結果、大きな尺度の渦構造が観測され、ジェット内部のOHラジカルは一様に分布しているのではなく、ジェットの先端付近でかつ内部に最大の蛍光領域があることがわかった。
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