インターネットによる土地資源情報システム(Soil Net Japan)の確立

1996 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 08556011
• 応募区分: 試験
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 山崎 隆 京都大学, 農学研究科, 教授 (00144345)
• 研究分担者: 米林 甲陽 京都府立大学, 農学部, 教授 (00046492) ; 木村 眞人 名古屋大学, 農学部, 教授 (20092190) ; 岡崎 正規 東京農工大学, 大学院・生物システム応用化学研究科, 教授 (00092479) ; 松本 聰 東京大学, 大学院・農学生命科学研究化, 教授 (20032295) ; 波多野 隆介 北海道大学, 農学部, 教授 (40156344)
• キーワード: 土地資源情報 / データべ-ス / インターネット / Soil Net Japan / 土壌学教育

研究概要

96年度に行われた研究活動の内容は以下の通りである。
共同研究者間で会議を開き、それまでにまとめられた原案を検討した。その結果、土地資源情報データベースのあり方とデータの取り扱い方について、基本的な共通見解を得た。同時に、ソフトウェア開発担当の業者と技術的な問題などを検討し、導入するハードウェアとソフトウェアの仕様を決定した。ソフトウェアは初版が完成し、内容のさらなる改善を検討中である。また、会議の決定に従い、研究用基材としてWWWサーバ用コンピュータ一式を東京大学・京都大学に一式ずつ、FTPサーバ用コンピュータ一式を各大学に、フィルムスキャナ一式を京都大学にそれぞれ設置した。さらに、開発用ソフトウェアとして、WWWサーバの管理支援ソフトウェア、WWWホームページ作成支援ソフトウェア、画像処理ソフトウェアなどを導入した。
現在、土地資源情報データベースの本格始動に向けて、土壌データの収集、整理、並びに入力作業を各研究機関ごとに継続進行中である。さらに、土地資源情報データベースで配布するデータの意義が分野外の人にもよく理解してもらえるように、一般向けのWWWホームページとして「土壌電脳博物館(仮称)」を製作中である。これらにより、土地資源情報の発信がより多面的かつ包括的になることが期待される。

研究成果

• [文献書誌] Itami,K.: "Evaluation of relationship between dispersibility of sails and charge characteristics using a modified Ion adsorption-" Soil Science and Plant Nutrition. 42・3. 521-530 (1996)
• [文献書誌] Itami,K.: "Effect of removal of free oxides on changes in dispersibility and charge characteristics of soils" Soil Science and Plant Nutrition. 42・3. 593-602 (1996)
• [文献書誌] 坂田匡司: "粘土質コムギ畑の土壌呼吸における根と微生物呼吸の寄与" 日本土壌肥料学雑誌. 67・2. 133-138 (1996)
• [文献書誌] 松本聰: "総合的な砂漠化防止に向けて" 地球環境. 1・1. 73-83 (1996)
• [文献書誌] Yamaguchi,N.: "Volume changes in aqueous suspension of amorphous Iron (III) hydroxide due to the adorption of phosphates-" Journal of Colloid and Interface Science. 183. 280-284 (1996)
• [文献書誌] Minoda,T.: "Photosynthates as dominant soarce of CH4 and CO2 in soil water and CH4 emitted to the atmosphere from paddy fields." Journal of Jeophysics Research. 101(D15). 21091-21097 (1996)
• [文献書誌] 松本聰(共著): "砂漠化対策ハンドブック" (社)海外環境協力センター, 137 (1996)
• [文献書誌] 岡崎正規(共著): "地学字典" 平凡社, 1852 (1996)