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1996 年度 実績報告書

生態的河川管理のための河畔林の維持・造成手法に関するガイドラインの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08556022
研究種目

基盤研究(B)

応募区分試験
研究機関北海道大学

研究代表者

中村 太士  北海道大学, 農学部, 助教授 (90172436)

研究分担者 栗山 浩一  北海道大学, 農学部, 助手 (50261334)
菊池 俊一  北海道大学, 農学部, 助手 (10250490)
矢島 崇  北海道大学, 農学部, 助教授 (90142702)
キーワード河畔林 / 河川生態 / 河川管理 / 水辺林 / 水生生物 / 植物復元 / ガイドライン
研究概要

生態的河川管理のための水辺林の維持・造成手法に関してガイドラインを作成するための枠組みを検討した。その結果、1)自然化学的視点から水辺林を含めた水辺域の構造と機能を明らかにする。構造は、地形面(例えば、段丘、氾濫原、砂礫堆、流路など)、植物(草本、木本など)、土壌条件などによって構成される。機能は、構造内を移動するエネルギーと物質の流れから得られるものであり、日射遮断、落葉・落下昆虫供給、倒流木供給、水質変化などに区分される。2)水辺域管理のキーファクターとしての水辺林の動態をまず明らかにする。現在わかっている水辺林動態の研究事例から更新動態を明らかにする。多くの事例は、河川の水文環境、土砂動態に制御されながら成立する更新機構を紹介している。基本的には、このメカニズムを考慮した森林管理が必要になる。3)水辺域の森林の保全を行うには水辺林に対してどういう取り扱い方をしなければならないか、魚類等の水生生物を保全するためには水辺林をどのように管理してゆけばよいか、さらに水量・水質の管理を考えるに当たってはどのように水辺林を管理したらよいかについて検討する。4)洪水・土砂災害管理からみた水辺林の取り扱い方について検討する。5)水辺林・水辺域の復元技術について検討する。6)水辺管理を行うためには、住民の理解が第一条件である。どのようにしたら住民の意見を取り入れた管理を実施できるのか、現在の法体系の問題点はどこか、水辺域の環境経済評価などについて検討する。提言的な内容、たとえば水辺林の管理に関わる行政・住民・土地所有者のパートナーシップをどのように構築していくのかということも合わせて検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村太士(沼田真編): "景相生態学(ランドスケープ・エコロジー入門)" 朝倉書店, 178 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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