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1997 年度 実績報告書

養殖魚の自発摂餌システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08556033
研究機関帝京科学大学

研究代表者

田畑 満生  帝京科学大学, 理工学部, 教授 (70041853)

研究分担者 市川 眞祐  三重大学, 生物資源学部, 教授 (40024559)
竹内 俊郎  東京水産大学, 水産学部, 教授 (70092591)
会田 勝美  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50012034)
日高 磐夫  三重大学, 生物資源学部, 教授 (80046341)
キーワード自発摂餌 / 飼料選好性 / 報酬量 / 摂餌センサー / ニジマス / マダイ / ブリ / カサゴ
研究概要

1.ニジマスを用いて主栄養素が各50%を占める3種類の飼料の選好性を自発摂餌で調べたところ,タンパク質飼料を多く摂取することがわかった。主栄養素飼料の総摂取量は標準飼料の1.7倍だが、可消化エネルギー総量は標準飼料とほぼ同値であったことから,ニジマスは可消化エネルギーを基に主栄養素を選択摂取できることが明らかとなった。自発摂餌は養魚技術として飼料・栄養分野にも応用できると考えられる。(田端満生)
2.マダイ2才魚の自発摂餌の適性報酬量を求めるため,摂餌量,残餌量,成長について調べた。昨年度より広い範囲の報酬量を用いた結果,魚は報酬量が少ない場合はスイッチへのアクセス回数を補償的に増加させて必要量を摂取するが,報酬量が極端に少ないと摂餌活動を抑制することが明らかとなった。また水温が低くかつ報酬量が過剰な場合は,摂餌量は増加するが飼料効率は低下することが判明した。(会田勝美)
3.ブリ若魚の自発摂餌の適正報酬量,摂餌活動,摂餌量について調べた。報酬量が少ないと摂餌活動が増加する傾向がみられたが、報酬量が異なっても摂餌量や成長に顕著な差は認められないことから、報酬量の差をアクセス回数で調節して必要な摂餌量を得ていると考えられた。さらに今年度はカサゴの自発摂餌の予備実験を行ったところ,プル型スイッチで活発な継続的自発摂餌が観察された。(日高磐夫)
4.昨年度の自発摂餌の試作1号システムでは,給餌量のばらつきと応答性に問題があったため,本年度は縦軸型回転目皿方式による試作2号システムを開発し,繰出し量のばらつきと応答性を向上させた。また,本年度は接触音センサ,振動センサ,光センサを応用した摂餌センサを試作してキンギョに応用した結果,改良の余地はあるもののいずれも摂餌センサとして使用できることが確認できた。(市川眞祐)

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Iigo,M.: "Circadian rhythms of locomotor activity in the rainbow Oncorhynchus mykiss" Fishevies Sci. 63(1). 77-80 (1997)

  • [文献書誌] Iigo,M.: "Ocular melatonin thythms in a cyprinid teleost,oikawa Zacco platypus,are driven by light-dark cycles" Zoological Science. 14(2). 243-248 (1997)

  • [文献書誌] Sanchez-Vazguez,F.J.: "Feeding-entrainment in the goldfish is mediated by a feeding-entrainable circaolian ascillator" J.Comp.Physiol.A. 181(2). 121-133 (1997)

  • [文献書誌] Sanchez-Vazguez,F.J.: "Daily cycles in plasma and ocular melatonin in demand-fed sea bass,Dicentrarchus labrax.L." J.Comp.Physiol.B. 167(6). 409-415 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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