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1996 年度 実績報告書

携帯型メテオトロンの開発とその熱帯果樹の開花・結実水分生理研究への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08556042
研究種目

基盤研究(A)

応募区分試験
研究機関京都大学

研究代表者

櫻谷 哲夫  京都大学, 農学研究科, 教授 (00260612)

研究分担者 守谷 孝志  小糸工業(株), 機電事業部, 課長(研究職)
伊谷 樹一  宇都宮大学, 農学部, 助手 (20232382)
宇都宮 直樹  近畿大学, 農学部, 教授 (60026622)
キーワード環境制御 / チャンバー / 温度制御 / 湿度制御 / 果樹 / 開花生理 / 水分生理 / 太陽電池
研究概要

携帯型メテオトロンの設計並びに試作を行った.設計は,農業気象が専門である代表者,それぞれ果樹園芸学,植物生産学,生物環境計測が専門である3名の研究分担者が,それぞれ専門の立場から意見を交換し実施した.特に考慮した点は,(1)温湿度処理を行うための制御チャンバーに加え、対照とするデータを得るために補助チャンバーを取り付けることができるようにしたこと,(2)チャンバーの大きさと形状を決定するに当って,植物体の形状や結露防止を考慮したこと,(3)植物に対してチャンバー内の風が悪影響を及ぼさないように,風量をできるだけ少なくしたこと,である.
試作した装置は,樹脂性チャンバー,温度制御ユニット,湿度制御ユニット,電源ユニットから構成されており,太陽電池で作動する.樹脂性チャンバーは,大きさが25×25×50(長さ)cmで,透明で柔軟性のあるテフロンで作られている.温度制御ユニットはサーモモジュール方式を採用している.湿度制御ユニットは,除湿が熱交換機表面への水分の凝縮,加湿が熱交換器に貯まった水分の蒸発に基づいている.電源ユニットはインバータ,スイッチング電源部,システムコントローラーより構成されている.太陽電池ユニットは電池パネルとバッテリ-より成っている.本装置の性能を光量子センサー,マイクロロガー,熱線風速計を用いて調べた.その結果,チャンバー内の光条件は良好であり,風速条件も1m/s程度と植物に影響を与えない範囲であった.また,温度は設定温度【plus-minus】0.5℃,湿度は設定値【plus-minus】5%とほぼ仕様通りの結果
来年度は,実際に果樹にセットした場合の性能を調べる.さらに,本装置を利用した熱帯果樹の開花・結実生理研究のための基礎データを得る.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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