研究課題/領域番号 |
08556044
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
針谷 敏夫 明治大学, 農学部, 助教授 (70135557)
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研究分担者 |
山本 真則 帝人(株), 研究所, 研究員
高木 広明 ヒゲタ醤油(株), 研究所, 研究員
酒井 仙吉 東京大学大学院, 農学生命科学研究科, 教授 (80114487)
佐藤 英明 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80093243)
島田 清司 名古屋大学, 農学部, 教授 (40065579)
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キーワード | ジーンターゲッティング / プロラクチン / リコンビナント / マウス |
研究概要 |
本年度は各研究分担者により全体のシステム構築のための基礎実験を行った。 1.プロラクチンの遺伝子はヒト、ラットなどでは既に解析されているが、マウスではまだ明らかになっていない。ラットプロラクチン遺伝子構造を参考にして、プライマーを作成しマウスプロラクチン(mPRL)遺伝子の一部をPCRにより得た。ジーンターゲッティングに利用すべく塩基配列を解析中である。 2.プロラクチン遺伝子欠損マウスを作製するための周辺技術を整備した。 マウスにおいて、胚性幹細胞1個を胚盤胞へ導入し、効率的にキメラを作製する技術を考案した。またマウスの胚様体が未分化細胞を含むことを明らかにし、さらに胚様体の未分化細胞にキメラ形成能のあることを示した。 3.mPRLのcDNAが挿入されたプラスミドpUC-mPRLを鋳型に、PCRを行い、PCR産物を制限酵素NcoIとBamHIで切断回収後、ベクターpNU210に挿入し、B.brevisHPD31を形質転換した。形質転換株の培養濾液をWestern blotに供したところ、約20kdのバンドが唯一検出された。さらに生産性を向上させるため、ベクターやシグナル配列の種類を検討した結果、シグナル配列の塩基性と疎水性領域にそれぞれアルギニンとロイシンを2,5残基挿入したR2L6シグナルペプチドに変えたプラスミドpHT26-mPRLを保持するB.brevis HPD31-MB2(分泌変異株)の生産性が最も良かった。
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