研究課題/領域番号 |
08556049
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土井 邦雄 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70155612)
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研究分担者 |
木村 透 日本農産工業(株), 中央研究所, 主任研究員
中山 裕之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40155891)
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キーワード | ヘアレス犬 / ニキビ治療薬 / 育毛剤 / 脱色素剤 / 薬効評価素 |
研究概要 |
標題に関する3年間にわたる研究期間の最後の年度に当たる今年度は、ニキビ治療薬、育毛剤および脱色素剤の開発における実験用ヘアレス犬の有用性を中心に検討した。合わせて、この3年間に得られた研究成果を纏めた報告書(冊子)を作成中である。 1. ニキビ治療薬 実験用ヘアレス犬の皮膚には若齢時からニキビの形成が見られるところから、まずその体表内分布と加齢に伴う進展過程を明らかにした。ついで、市販の数種のニキビ治療薬を用いて治療効果を検索した結果、本ヘアレス犬がニキビ治療薬の薬効評価系として有用であることが示された。 2. 育毛剤 実験用ヘアレス犬では生後3ヶ月齢ころまでは毛包原器が存在しており、以後消失する。この毛包原器が存在している期間に市販の育毛剤(ミノキシジル)を3週間にわたって塗布することにより、毛包原器の発育と発毛が認められた。本ヘアレス犬はこれまで適切な試験系がなかった育毛剤の薬効評価系として極めて有用であることが示された。 3. 脱色素剤 実験用ヘアレス犬では加齢に伴い老人性色素斑の発現がみられるところから、その組織学的性状を明らかにした後、ハイドロキノンを用いて脱色素効果を検討した結果、本ヘアレス犬が脱色素剤の薬効評価系として有用であることが示された。
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