研究課題/領域番号 |
08556050
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅野 茂 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70111482)
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研究分担者 |
局 博一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30142095)
小山 秀一 日本獣医畜産大学, 獣医学部, 講師 (20162084)
萩尾 光美 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (20128359)
若尾 義人 麻布大学, 獣医学部, 教授 (20063969)
内野 富弥 動物MEリサーチセンター, センター長
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キーワード | 循環器疾患 / 心不全 / 僧帽弁閉鎖不全症 / 統計 / イヌ / ネコ |
研究概要 |
本研究は家畜の循環器疾患に関する総合的な調査を行うことによって、循環器疾患のり患率のほか、原因別、年齢別、性別、先天性ないし後天性、品種別の各種統計資料を得ること、またそられに基づいて診断や治療の参考となる有意義な情報を提供することを目的としている。今回は、イヌおよびネコについて、1996年の調査を含む過去7年間の循環器疾患のり患率を、原因別、年齢別に整理した。1)イヌにおける全疾患(6,682例、1996年)の年齢別り患率:1歳未満12.8%、1-5歳41.1%、5-10歳28.4%、10-14歳16.6%、15-19歳1.1%、20歳以上0% 2)ネコにおける全疾患(2,900例、1996年)の年齢別り患率:1成未満22.4%、1-5歳47・8%、5-10歳20.0%、10-14歳7.6%、15-19歳2.2%、20歳以上0% 3)全疾患における循環器系疾患の割合:イヌ4.0%、ネコ0.4% 4)イヌにおける循環器疾患の割合:犬糸状虫症2.4%、心不全1.8%、僧帽弁閉鎖不全症1.0%、右心室肥大(拡大)0.3%、左心室肥大(拡大)0.2%、不整脈0.2%、動脈破裂0.04%、心膜血腫0.04%、三尖弁閉鎖不全0.04%、その他の心血管系症状0.2% 5)イヌにおける年齢別多発疾患:11歳までは上位10疾患の中に犬糸状虫を除く循環器疾患は含まれないが、12歳以降では急激に増加する。心不全や僧帽弁閉鎖不全症が上位を占めるようになる。 上記の成績から、循環器疾患のり患率をイヌとネコとで比較し場合、イヌはネコに比べて循環器疾患が多いこと、また、イヌでは加齢とともに増加する傾向があり、とくに犬糸状虫症、心不全、僧帽弁閉鎖不全症のり患率が高いことが明らかになった。
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