伴侶動物における神経疾患克服のための新たなアプローチ

1997 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 08556052
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 徳力 幹彦 山口大学, 農学部, 教授 (60012001)
• 研究分担者: 冨澤 伸行 岩手大学, 農学部, 助手 (00217530) ; 大橋 文人 大阪府立大学, 農学部, 教授 (10126013) ; 小川 博之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30012016) ; 遠山 稿二郎 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (10129033) ; 東儀 英夫 岩手医科大学, 医学部, 教授 (90155490)
• キーワード: 小動物 / 神経疾患 / データベース

研究概要

今年度は、臨床家は神経疾患データの集積に勤めるとともに、高齢化に伴う神経疾患の伴侶動物における現状を把握するためのデータベースの完成を目指して、神経疾患の専門家が入力するデータの入力方法、および臨床家が入力されているデータベースを容易に利用できる方法について検討した。データベースを入力する方法について、まず、神経疾患のデータベースに必要な項目をすべて書き出し、それらの項目から不要な項目を削除した。この作業終了後、各臨床家がもっている神経疾患に関するデータを入力項目に注意しながらワークステーションに入力してみた。しかし、その後、新たに必要になった入力項目があり、それらを追加することを試みたが、この労力とそれにかかる処理時間の大変さに気がつき、情報を吟味する必要性から最初に選択する入力項目を再検討することになった。さらに、脳波や心電図のような記録図、あるいはX線写真、CT像、MRI像などの画像を入力する場合、これらの記録図や画像を登録する書式を統一する必要性、およびこれらの登録方法についての検討がなされたが、結論がでず、次年度に再度検討することにした。
もう一方の検討事項、すなわち、データベースを利用する立場からは、小動物の神経疾患がどのような項目に整理されていれば、データベースを容易に利用できるかについて検討した。しかし、入力が少ないため、十分な健闘はできなかったが、利用者はWebブラウザ-などの利用を検討する必要性のあることが指摘された。

研究成果

• [文献書誌] HARADA,T & TOKURIKI,M.: "Brain-stem auditoryeuoked potentials in the Common marmoset (Callithrix jacchus)" Electro encepholography & clinical Neurophysiology. 104(1). 43-50 (1997)
• [文献書誌] HARADA,T & TOKURIKI,M.: "Effects of click in tensity and frequency on the brain-stem auditory evoked potentials in the common marmoset (Callithrix jacchus)" Journal of Veterinary Medical Science. 59(7). 561-567 (1997)
• [文献書誌] TOHGI,H. et al.: "Reduction in the ratio of B-preprotachykinin to prepoenkephalin messenger RNA expression in postnortum human puthmen……" Brain Research. 768. 86-90 (1997)
• [文献書誌] TOHGI,H. et al.: "Reduced size of night hippocanpusim 39-to 80-year-old novemal" Neurosci Letter. 236. 21-24 (1997)
• [文献書誌] TOMIZAWA,N. et al.: "A comparative study of medetomidine-butorphanol-Katamine and medetomidine-Ketamine anaesthesia in dogs" Journal of Voterinary Medic. 189-194 (1997)
• [文献書誌] TOMIZAWA,N. et al.: "Chemical restraint of African lions with mede to midine・・・" Journal of Voterinary Medical Science. 59(4). 307-310 (1997)