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1996 年度 実績報告書

新規酸素ストレス病態モデル動物の作製とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 08557014
研究種目

基盤研究(A)

応募区分試験
研究機関東京大学

研究代表者

新井 洋由  東京大学, 薬学部, 助教授 (40167987)

研究分担者 鈴木 宏志  (株)CSKリサーチパーク, 研究主査
青木 淳賢  東京大学, 薬学部, 助手 (20250219)
井上 圭三  東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
キーワードビタミンE / 輸送蛋白質 / 基質特異性
研究概要

天然にはクロマン環の構造の異なる様々なトコフェロール異性体が存在し、また各異性体間で生物活性が大きく異なることが報告されている。ところで、我々はこれまでに、生体内でビタミンE(α-トコフェロール)と特異的に結合し、その膜間輸送を促進するタンパク質(αTTP)をラット肝臓中に見い出し、その精製および性状解析を行ってきた。その結果、本タンパク質はα-トコフェロールの循環量、引いては生物活性に大きな影響を及ぼしていることが明らかになっている。そこで今回は本タンパク質の各異性体に対するアフィニティーと、その生物活性を比較検討した。
まず、本タンパク質の輸送活性はリポソームから膜画分への放射標識したRRR-α-トコフェロールの移行によって測定した。基質特異性はこのリポソームに放射標識していない異性体を過剰量加え、競合阻害の程度を調べることにより検討した。この実験結果より各異性体のαTTPに対するアフィニティー比を算出したところ、代表的な異性体であるα、β、γ、∂-トコフェロールにおいては、それぞれ100、40、10、5となった。この値と各異性体の生物活性との相関関係を調べたところほぼ正比例の関係にあることがわかった。このことより、肝臓における本タンパク質による選別が、各異性体の循環量に影響を及ぼし、それが引いては生物活性に大きな影響を及ぼしていることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kim H.-S.et al.: "Age-related changes of a-tocopherol transfer protein expression in rat liver" J Nutr.Sci Vitaminol.42. 11-18 (1996)

  • [文献書誌] Yokota T.et al: "Retinitis Pigmentosa and Ataxia Caused by a Mutation in the Gene for the α-Tocopherol Transfer Protein" N.Engl.J.Med.335. 1770-1771 (1996)

  • [文献書誌] 新井洋由: "ビタミンE輸送タンパク質と先天性ビタミンE欠乏症" 日本油化学会誌, 10 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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