研究課題/領域番号 |
08557017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
渡邊 照男 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40037396)
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研究分担者 |
八神 健一 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (40166476)
富岡 健一 山之内製薬, 創薬研究本部・第2創薬研究所, 副所長
下釜 達朗 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (50170999)
范 江霖 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60272192)
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キーワード | トランスジェニックウサギ / アポ蛋白(a) / リポ蛋白リパーゼ / 動脈硬化 / 高脂血症 |
研究概要 |
ヒトアポ蛋白(a)[Apo(a)]並びにリポ蛋白リパーゼ(LPL)トランスジェニック・ウサギfounder lineの作製を行った。Stanford大学Dr.Lawnから提供されたApo(a)cDNAにmouse transferrin promoterをligateし、トランスジェニックベクターpTfHa17ほ作製した。100羽のドナーウサギよりホルモン惹起性に1981個の受精卵を採取し、それにpTfHa17をmicroinjectionし、そのうちの1142個の受精卵を41羽の仮親ウサギの卵管に移植した。生まれた43羽の仔ウサギの組織をサザーンブロット法並びPCR法で検索し、導入遺伝子を同定したところ、4羽にApo(a)遺伝子が組み込まれていた。導入遺伝子のコピー数はそれぞれ1、20、〜50、〜100であった。現在の4羽のトランスジェニックウサギのうち2羽が生存している。トランスジェニックウサギのヒトApo(a)蛋白の分子量はヒトと同じ60kDで、血清の濃度は薬0.5mg/dlであった。発現が低いため、さらに高発現founderの作製を行っている。一方、LPLトランスジェニックウサギの作製に関しては、150羽のドナーより得た2985個の受精卵に東京大学第3内科山田信博氏より提供を受けたヒトLPLベクターをmicroinjectionし、そのうち1645個を57羽の仮親の卵管に移植した。85羽の仔ウサギが生まれ、そのうち3羽にLPL遺伝子が組み込まれていた。しかし、残念なことに3羽とも出生直後に死亡した仔ウサギであった。現在、生存したトランスジェニックウサギを得るべく、努力を重ねているところである。
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