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1998 年度 実績報告書

人工合成抗原によるマラリア流行地住民の免疫状態測定用キットの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08557021
研究機関群馬大学

研究代表者

鈴木 守  群馬大学, 医学部, 教授 (60056033)

研究分担者 吉田 勝  日本原子力研究所, 主任研究員
奥 浩之  群馬大学, 工学部, 助手 (20301749)
片貝 良一  群馬大学, 工学部, 教授 (10008500)
佐藤 久美子  群馬大学, 医学部, 教授 (80008268)
狩野 繁之  国立国際医療センター研究所, 部長 (60233912)
キーワードマラリア / 合成抗原 / ポリペプチド / 免疫
研究概要

(1) 熱帯熱マラリアスポロゾイト表面抗原(NANP)_3について検討した結果、-NPNA-と配列を変化させ、分子配列の前後に化学的修飾をあたえると、もとの(NANP)_3分子の抗原活性がえられるこごが判明したことである。この知見をさらに固めるために様々な方法によるELISAを試み、実用化を検討している。
(2) マラリアに対して抵抗力の弱い日本人や低流行地住民が熱帯熱マラリアに感染して、感染の極期にあるときに反応するマラリア原虫の48.7kD分子についてしらべたところ、熱帯熱マラリア原虫が解糖系酵素として利用しているエノラーゼであることが分子解析により判明した。平成10年度においてエノラーゼ分子の立体解析が進められ、エノラーゼの抗原活性をきめていると予想される3つの部分のアミノ酸配列がきめられて、合成がおこなわれた。その内のひとつ、Helix-7と命名された16アミノ酸よりなる部分の合成抗原についてマラリア流行地で収集された血清との反応性をしらべた結果、発症したグループ、軽微の発症をみたグループ、そして非感染グループの間に明白な差がみとめられ、発症グループの血清がHelix-7と最もつよく反応した。したがってHelix-7を合成し、マラリア流行地においてマラリア感染に感受性の高いグループを特定できる免疫システムを開発できる見通しが濃厚となった。なおウサギの筋肉から得たエノラーゼを使っても、マラリア感染に感受性の高い集団を特定できる可能性を示唆する結果も得られている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kano,S.: "Serological evaluation of malaria patients in Thailand:antibody response against electrophoresed antigenic polypeptides of Plasmodium falciparum." Southeast Asian J Trop Med Pub Hlth. 29. 341-343 (1998)

  • [文献書誌] Kano,S.: "Serological evaluation of malaria patients in Thailand,with particular reference to the reactivity against a 47 kD antigenic polypeptide of Plasmodium falciparum." Tokai J Exp Clin Med. 23. 97-98 (1998)

  • [文献書誌] Matsumoto,Y.: "Different plasma levels of circulating cell adhesion molecules in falciparum malaria patients according to disease severity." Tokai J Exp Clin Med. 23. 79-80 (1998)

  • [文献書誌] Kondo,T.: "Characteristics of acrylic acid and N-isopropylacrylamide binary monomers-grafted polyethylene film synthesized by photografting." J Appl Polym Sci. 67. 2057-2064 (1998)

  • [文献書誌] Kondo,T.: "Effect of ethylene glycol dimethacrylate derivatives on photografting of methacrylic acid on low-density polyethylene." Eur Polym J. 34. 1099-1103 (1998)

  • [文献書誌] Katakai,R.: "Hydrophobic site-specific control of volume phase transition of hydrogels." Macromolecules. 31. 3383-3384 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2012-11-19  

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