研究課題/領域番号 |
08557043
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田代 邦雄 北海道大学, 医学部, 教授 (90002154)
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研究分担者 |
日比 望 株式会社エスアールエル研究部, 主席研究員
塚田 裕 株式会社エスアールエル研究部, 研究部長
森若 文雄 北海道大学, 医学部, 助教授 (30142722)
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キーワード | 神経筋疾患 / 筋酵素 / Carbonid anhydrase / 炭酸脱水水素アイソザイム1型 / モノクローナク抗体 / ELISA / 測定方法 |
研究概要 |
1)抗CA-」モノクローナル抗体の検討: 昨年度に精製、作戎したCA-」に対するモノクロナール抗体の11クローンの性状を検討した。11クローンのsubtypeの一部はIgG2bであったが、大部分はIgGlであった。固相化CA-」を用いたELISAで、最吸光度の50%を与える抗体1mg/m1の希釈倍数から、その抗体価は2.9x10^3〜3.2x10^4であった。また、CA-」のSandwich ELLSA系での標準的な測定法をモノクロテ-ル抗体およびポリクローナル抗体のペルオキシダーゼ標識の過ヨ-ソ酸法で検討した。幾つかのモノクローナル抗体クローンを固相化した際に標準割線が得られるが、測定感度は低い。固相に反応性の高低よあるが、どのクローンでも標準曲線が得られ、測定感度から幾つかのクローンが本測定系に適切と判断され、今後の測定に使用していくとした。また、ペルオキシダーゼ標識過ヨ-ソ酸法の検討では、モノクロナール抗体ではほぼ同程度の標準曲線が得られこと、および、標識ポリクロナール抗体を用いた場合よりも測定感度が高いことが明らかとなった。 2)臨床的応用の検討:各種神経筋疾患でのELISA系を川いたCA-」の測定では、筋ジストロフィー、多発筋炎で高値、遠位型ミオパチー、が筋萎縮性側索硬化症などで中等度の上昇がみられたことを、症例数を増やして継続的に検討した。また、神経筋疾患以外では、心筋障害時のCA-」とミオグロビン量の経時的変化の検討の着手にかかっている。
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