研究課題/領域番号 |
08557046
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
永井 良三 群馬大学, 医学部, 教授 (60207975)
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研究分担者 |
新井 昌史 群馬大学, 医学部, 助手 (60270857)
中村 哲也 群馬大学, 医学部, 助手 (10272238)
長谷川 昭 群馬大学, 医学部, 講師 (80156306)
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キーワード | 再狭窄 / 血管内照射療法 / ガンマ線 / 133Xe / 192Ir / 新生内膜 / 転写因子 / ステント |
研究概要 |
[目的]新しい再狭窄予防法として血管内照射療法(IVRT)が開発された。IVRTは血管内に線源を短期間留置する方法と、放射活性ステントを植え込む方法が考案されている。我々は、高線量ガンマ線源を短時間血管内に留置する方法と、ベータ線を発生するステントを植え込む方法を開発した。本研究は、IVRTの効果の確認とその平滑筋増殖抑制機序の解明を目的とした。 [方法][IVRTの開発]家兎の総頸動脈をバルーンで拡張後にガンマ線源として192Ir針を付けたカテーテルを短時間30-120分間) 留置し照射を行った。また、ベータ線源として133Xeをイオンインプランテーション法により表面を放射活性化したステントを作成、家兎腹部大動脈に植え込んだ。照射2週目に血管を摘出し、形態学的に観察した。対照群には放射活性のないIr針あるいはステントを用いた。[IVRTの効果の確認と機序の解明]新生内膜の面積から効果を検討し、新生内膜の細胞形質の変化はHE染色と転写因子(BTEB2とSP1)の免疫染色により析した。 [結果]1:IVRTにより新生内膜の形成は抑制された。2:転写因子BTEB2とSP1は192Ir照射群の新生内膜で対照群に比較して発現が著明に抑制された。 [考案]IVRTは新生内膜の転写因子の発現を抑制し、新生内膜増殖予防に効果を示すと考えられる。
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