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1998 年度 実績報告書

任意組織における高効率遺伝子破壊システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08557065
研究機関大阪大学

研究代表者

竹田 潤二  大阪大学, 医学部, 教授 (50163407)

研究分担者 坂田 恒昭  株式会社 デイナベック研究所, 室長
中西 真人  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (10172355)
キーワードコンディショナルジーンターゲッティング / 血液幹細胞 / Cre / loxP / Pig-a
研究概要

従来の遺伝子破壊法で生命現象に不可欠な遺伝子の欠損個体を作製すると致死になり、成体での遺伝子機能の検討が不可能である場合が散見されようになった。
Cre/loxPシステムを利用したコンデイショナルジーンノックアウトは、組織特異的遺伝子破壊を可能にし、致死を解除できるシステムとして注目を浴びている。
今回、我々は通常の遺伝子破壊法では致死となるGPI-アンカー欠損を血液系のみで起こすことに成功した。具体的には、GPI-アンカー生合成に関与し、X染色体上に存在するPig-a遺伝子にloxP部位を導入したマウス(Piga-loxP)を作成し、胎生初期よりCreリコンビネース発現できるhCMV-Creと交配した。loxP(+/-),hCMV-Cre(+)の雌マウスは、胎生18日まで生存し、その個体でPig-a遺伝子がCreの発現依存性に破壊されていることが確かめれた。この胎児の肝臓(胎生期の造血の場)からGPI-アンカー陰性骨髄幹細胞を精製し、致死量の放射線照射したマウスへ移入し、GPI-アンカー陰性血液細胞を有する骨髄キメラを多数作成した。この手法で血液系だけでGPI-アンカー欠損細胞を有するマウス個体が樹立できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takahama,Y.: "Functional competence of T cells in the absence of GP1-anchored proteins caused by T-cell specific disruption of Pig-a gene." Eur.J.Immunol.28. 2159-2166 (1998)

  • [文献書誌] Nozaki,M.: "Developmental abnormalities of glycosylphosphatidylinositol-anchor deficient embryos revealed by Cre/loxP system" Lab.Invest.(in press).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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