• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

異種移植臓器の開発を目指した糖鎖抗原の改変

研究課題

研究課題/領域番号 08557073
研究機関大阪大学

研究代表者

宮川 周士  大阪大学, 医学部, 助教授 (90273648)

研究分担者 近藤 昭宏  宝酒造株式会社, バイオ研究所, 主任研究員
岡部 勝  大阪大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (30089875)
白倉 良太  大阪大学, 医学部, 教授 (00116047)
キーワード糖鎖 / ブタ血管内皮 / α2-6sialyltransferase / α2-3ST / GnT-III / α1-3galactosyltransferase
研究概要

昨年に引き続き、ブタ血管内皮細胞を利用して、糖鎖構造の改変を試みた。
1) 発現ベクターpCAGGS(β-actin promoter)を用い、リピッド法によりブタ血管内皮細胞に糖鎖転移酵素α2-6sialyltransferase(α2-6ST)のc-DNAを導入しゴルジ装置内でα1-3galactosyltransferase(α1-3GT)を競合阻害することにより、現在ヒトにもっとも抗原性を示すα-galatosyl epitopeを減らす試みをした.
2、3のα2-6STの導入しクローンを得た。これらのクローンでは、コントロールのブタ血管内皮細胞に比べ、ヒト正常血清(NHS)やalpha1-3Galactosyl epitopeを認識する1B4レクチンに対する反応性は60-80%低下した。ヒト正常血清を用いた細胞傷害性試験でもはほぼ同様で、傷害性は60-80%低下した。
2) 次に、これまでに調べた、GnT-IIIとα2-3ST(ST3GalIII)の共発現による相乗効果を検討した。得られたクローンは3種類で、それぞれのGnT-IIIとα2-3STの酵素活性はコントロールに用いたGnT-III、α2-3ST単独発現のクローンに比べ低いにもかかわらず、ヒト正常血清(NHS)や1B4レクチンに対する反応性は同程度かより低下していた。また、ヒト正常血清を用いた細胞傷害性試験でもはほぼ同様の結果を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Tanemura: "Reduction of the Major Swine Xenoantigen,the α-Galactosyl Epitope by Transfection of the α2,3-Sialyltransferase Gene" THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY. 273-26. 16421-16425 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi