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1996 年度 実績報告書

医療麻薬適正使用のための麻薬グルクロン酸転移酵素に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08557088
研究種目

基盤研究(A)

応募区分試験
研究機関九州大学

研究代表者

小栗 一太  九州大学, 薬学部, 教授 (70037589)

研究分担者 石井 祐次  九州大学, 薬学部, 助手 (90253468)
キーワードモルヒネ / ヒト / 肝臓 / グルクロン酸抱合 / 薬物代謝 / クローニング / グルクロン酸転移酵素 / 活性代謝物
研究概要

麻薬性鎮痛薬モルヒネの活性代謝物の生成に関与する、ヒトのUDP-グルクロン酸転移酵素(UGT)について研究を行った。モルヒネの活性代謝物、モルヒネ-6-グルクロニド(M-6-G)の生成能には著しい種差がある。本研究では、モルモットとヒトがいずれもM-6-G生成能が高いことに着目した。モルモット肝には、M-6-G生成に関わっていると思われるUGT55Kが存在することから、ヒト肝にもM-6-G生成酵素がcounterpartとして存在するとの作業仮説を立てた。当教室では既にUGT55KのcDNAクローニングを行っていることから、これらをプローブとして、ヒト肝のM-6-G生成UGTのcDNAクローニングを試みた。cDNAの配列のうち基質特異性の決定に重要と考えられる領域を選定し、この部分492bpをプローブとし、ヒト肝λgt11cDNAライブラリー(CLONTECH社)をスクリーニングした。また、新生児にM-6-G生成能があるという報告に従って、新たに0歳児肝mRNAからλZAPIIcDNAライブラリーを構築し、UGT55KのcDNAのうち前記の492bpを含む約1kbpのものをプローブとして用いてスクリーニングを行った。残念ながら、これらによって得られたクローンには新たなUGTをエンコードするものはなかった。このような結果はライブラリーの質に依存するものと考えられる。ヒトのUGT2B7は、最近モルヒネに活性を示すと考えられるようになった。そこで、新たに購入した、ヒト肝臓および腎臓cDNAライブラリーを鋳型にした場合、UGT2B7と考えられるPCR産物が得られ、レベルは低いながらヒト膵臓cDNAライブラリーを鋳型にした場合にも増幅物が認められた。現在、新たなcDNAライブラリーから再スクリーニングを行っている。また、UGTの培養細胞における発現についても並行して検討中である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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