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1996 年度 実績報告書

MRIによる3次元頭部計測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08557102
応募区分試験
研究機関大阪大学

研究代表者

渕端 孟  大阪大学, 歯学部, 教授 (70028728)

研究分担者 内山 百夏  大阪大学, 歯学部・附属病院, 医員
村上 秀明  大阪大学, 歯学部, 助手 (00263301)
キーワードMRI / セファロ / 三次元計測
研究概要

・目的:
今回我々は、MRIによる3Dボリューム撮影法を用いて頭部の硬組織・軟組織を含めた3次元的な計測を行なうシステムを開発し、これによって正常咬合者の計測値の平均や標準偏差を求めることを目的とした。さらに本法を臨床応用しそれぞれの疾患群と基準値との相違・疾患群同志の比較検討を行なうことを研究目的とした。
1・方法:ボランティアスキャン(第1次)
医局員を中心としたボランティアを対象に、今回導入のMRI装置を使用し、3Dボリューム法を用いて頭部を撮像した。各種シークエンスを変更させながら、従来のセファロで計測可能であった項目を最低網羅するような最適のシークエンスを決定した。またこれらから軟組織のリファレンスとなるポイントを求め、再現性を確認した。
得られた画像データをワークステーションに転送し、それぞれの距離・角度・三次元的座標等を計測した。また、軟組織の距離計測の精度を検討するため、三次元デジタイザを用いて実際の距離を測定し、MRIから得られたデータと比較した。
・結果:
今回使用したMRスキャナは磁場の乱れを自動的に補正する機能が装備されていたため、予想された磁場の乱れによる歪みは無視できる程度であった。最適なシークエンスは3D撮影に有効とされているフィールドエコーを用いたものであったが、歯への補綴物などで信号が欠損する場合があった。
・(現在進行中)ボランティアスキャン(第2次):
正常咬合者のボランティアを対象に、第1次ボランティアスキャンで決定したシークエンスの下で3Dボリューム法を用いて頭部を撮像している。対象数は各年令層毎に30例とした。また先のスキャンで考察したリファレンスとなるポイントがすべてのボランティアで描出可能かどうかをまず判定し、可能であった項目の計測を施行している。これら計測データを統計学的に処理して日本人各年令層の基準値としたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] E.Yoo,S.Murakami,K Takada,H,Fuchihata,et al: "Tongue volume in human female adults with mandibular prognathism" Journal of Dental Research. 75 (12) (in press). (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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