研究課題/領域番号 |
08557103
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
徳森 謙二 九州大学, 歯学部, 助手 (40253463)
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研究分担者 |
田畑 修 九州大学, 歯学部, 講師 (50150470)
田中 武昌 九州大学, 歯学部, 助手 (30163538)
三輪 邦弘 九州大学, 歯学部, 助手 (10136509)
大喜 雅文 九州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10160441)
豊福 不可依 九州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10117179)
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キーワード | 放射光 / 単色X線 / CT / CdTe検出器 |
研究概要 |
本研究は、頭頚部程度の大きさが測定可能で、光子エネルギーが弁別可能な検出器を用いたX線CT装置のプロトタイプの製作をおこないその特性を調査し、実用化に向けた基本性能を調査する事にある。プロトタイプCT装置を用いて、放射光実験施設(高エネルギー加速器研究機構物質構造研究所)にて、白色X線を金属ターゲットに照射して得られる蛍光X線を単色X線源として、検出器の基本特性及びファントム撮影を行った。 1.プロトタイプCT装置用検出器の基本特性本検出器は1検出素子が約 2mm(h)× 2mm(w)で、256個の検出器からなり、各検出器に2個の電圧比較回路(コンパレータ)とカウンターがあり、電圧比較回路以上の光子をそれぞれのカウンターでカウントする構造になっており、 (1)蛍光X線源を用いた単色X線の単色度に比較して、十分なエネルギー弁別能 (2)十分な計数率特性 を有していることがわかった。 2.ファントム撮影ファントム撮影は、以下の実験を行いった。 (1)CT値の特性について数種類の単色エネルギーに対して、商品化されている造影剤の原液、2倍、4倍、8倍、16倍、32倍、64倍希釈の7つの濃度を有した円筒形ファントムを用いてCT撮影を行い、各造影剤濃度のCT値を得ることができ、リニアリテイが良い事を確認した。 (2)デュアルエネルギーでの撮影単色X線を同時に2種類発生させ、デュアルエネルギーで撮影を行い、それぞれのエネルギーに対応する断層像を得ることができた。 以上の結果より、本装置は、実用化に向けて十分な性能を有していることが判明した
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