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1997 年度 実績報告書

最適なインプラント選択のための新しい三次元顎骨診査・評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08557109
研究機関広島大学

研究代表者

和田本 昌良  広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (70231040)

研究分担者 谷本 啓二  広島大学, 歯学部, 教授 (10116626)
小村 育弘  広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (70284213)
久保 隆靖  広島大学, 歯学部, 助手 (60240876)
佐藤 裕二  広島大学, 歯学部, 助教授 (70187251)
赤川 安正  広島大学, 歯学部, 教授 (00127599)
キーワードインプラント / 三次元 / pQCT / ニホンザル / 骨密度 / 骨接触率
研究概要

平成8年度は骨量評価用画像解析システム(pQCT装置)を用いて、頭部の位置決めを検討し、ニホンザル成猿4頭の下顎無歯顎部(M_1P_2P_1|P_1P_2M_1)の骨密度を測定した。3頭については抜歯後3カ月のインプラント埋入直前の骨密度を、1頭は抜歯後1カ月、2カ月、3カ月の顎骨の骨密度を経時的に測定した。
平成9年度はpQCT装置による再現性、インプラント埋入前の骨質と術後の三次元組織像との対比などを検討した。再現性については平均2.55%の撮影誤差が生じていたが、従来の規格CT撮影と同程度の再現精度が得られた。また、インプラント埋入部位の手術所見によるLekholmらによる骨質分類と骨密度との間には、相関係数r=0.78で有意な相関が認められた(P<0.01)。
三次元顎骨診査による埋入部位の骨密度と三次元組織学的評価との対比を行ったところ、相関係数r=0.64で有意な相関を認めた(P<0.05)。すなわち、海綿骨の骨密度が400〜600mg/cm^3のときインプラントと骨と接触率(以下、骨接触率)50%前後であり、骨密度800mg/cm^3以上のときは骨接触率60%以上であることが明らかとなった。
以上より、今後インプラントのデザインや埋入後の荷重負荷条件などをかえることにより、骨質に応じた最適なインプラントを選択するための示唆を与える三次元顎骨診査・評価システムの開発ができた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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