研究課題/領域番号 |
08557112
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
海野 雅浩 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90014125)
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研究分担者 |
深山 治久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20189921)
織田 暢夫 東京工業大学, 名誉教授
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キーワード | 電気刺激 / 誘発脳波 / 体性感覚誘発電位 / ランダム刺激 |
研究概要 |
ヒトの歯を電気刺激すると刺激強度に応じて頭皮上から誘発脳波が記録できる。この誘発脳波を体性感覚誘発電位という。この体性感覚誘発電位の成分の中、潜時150〜300msecの成分の振幅が刺激の強度および痛みの強さに比例することが知られている。従って歯の電気刺激による体性感覚誘発電位の測定は麻酔薬、麻薬、鎮痛薬、鎮静薬などの鎮痛効果あるいは麻酔効果の判定に応用できる。そこで、麻酔薬、麻薬などの鎮痛効果の判定や全身麻酔での麻酔深度の判定に用いるために、他種類の強度の刺激をランダムに歯に与えて刺激強度に応じた誘発電位を記録する方法を開発した。多種類の刺激強度のランダム化に必要な歯牙刺激用定電流ランダム刺激アイソレータも開発し、研究に応用してきた。この方法で多種類強度のランダム刺激でそれぞれの刺激強度に対応した誘発電位を記録することができることを確認した。このシステムは電気刺激装置として定電流ランダム刺激アイソレータをもち、誘発電位加算装置として脳波記録計とデータレコードを組み合わせたものから構成されている。さらに、歯と刺激電極と電流漏洩のモニターとして微小電極抵抗計を設置したシステムを開発した。そこで、6種類の強度のランダム歯牙刺激による誘発電位の波形をリアルタイムで表示するため歯への電気刺激を強度別に識別し、刺激強度に対応して誘発電位を加算平均するパーソナルコンピュータ用ソフトウエアーを開発中である。
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